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 ムラタソフトウェア(本社東京)は、汎用CAEツール「Femtet」の新版として、応力・圧電・電場解析ソルバーを中心に機能を高めた「同2016」をリリースした(ニュースリリース)。解析ソルバーに新機能を追加した他、操作性も向上させている。

 同ツールは、[1]電磁波解析、[2]磁場解析、[3]電場解析、[4]応力解析、[5]熱伝導解析、[6]圧電解析、[7]音波解析、の7つのソルバーと、それらの連成解析機能、モデル作成機能と結果表示機能から成る。新版ではまず、[2]に日立製作所の磁場過渡解析ソルバーを組み込み、外部回路を含むモーターや発電機などの解析を可能にした。非線形材料を含む周波数の解析など、回転機以外の磁場過渡解析にも適用できる。

 [3]では、めっきの解析機能を改良。境界条件(めっき壁)を用いた設定に加えて、電極をボディーで作成できるようにした。これにより、電極の形状や材料の設定と、電極の電位分布を考慮した解析が可能になる。[4]では、静解析と過渡解析で超弾性材料を使えるようになった。

 [5]では、異方性と温度依存性のある熱伝導率を設定できるようにした。さらに[7]には、指向性計算で求めた音場をコンター図で表示する機能を追加した。[6][7]の連性解析では強連性解析の機能を改良しており、音波解析の境界条件で振動を駆動させられる。

 全般的には、モデル/解析結果ウィンドウ内の操作性を高めている。例えば、視点移動やフィットといった使用頻度の高い機能をウィンドウ内のツールパネルから操作できる。座標軸をクリックすれば、視点(正面/背面/平面/底面/右側面/左側面)や作業平面(XY/YZ/ZX)を切り換えられる。さらに、従来、大規模モデルでは中断に数時間かかる場合があったが、新版では計算の即時中断が可能になった。モデラーと計算処理のプロセスを分離しており、計算中に異常終了してもモデラーには影響しないという。

 1年間の利用ライセンスは、基本パックで19万8000円(税別)。高速化オプションと応力拡張オプション、新規の磁場拡張オプションが、それぞれ19万8000円(同)。なお、同社は新版を、2016年6月22~24日に開催される「第27回設計・製造ソリューション展」(東京ビッグサイト)に出展する。