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 第21回 日本医療情報学会春季学術大会では、シンポジウム参加者全員にRFID(電子タグ)をプリントしたシールが配布された。果たしてその意図とは――。

大会参加者全員に配布されたRFID(電子タグ)のシール
大会参加者全員に配布されたRFID(電子タグ)のシール
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 患者の生体情報や位置情報などを電子タグを活用してモニタリングしようとする試みは、これまで多くの実証実験や検証が行われてきた。ただ、以前はタグのコストや繰り返し使用する際のタグ情報の管理などの課題もあり、あまり普及していないのが現状だ。

 ところが最近では、以前のような課題のハードルも低くなってきた。そこで今大会では、RFIDが簡単に書き換えできることを参加者に実体験してもらおうというのが、シールを配布した狙いである。今後、医療現場で活用できる可能性がある“使える技術”を知ってもらうという、今大会のコンセプトを象徴する企画である。

 受付で配布されたRFIDは、世界的に最も普及している規格に基づくNFC(Near Field Communication)タグと言われるもの。初期ID情報として大会ホームページのURLが入力済みで、NFC対応スマートフォンやパソコンで読み取ると、すぐさま大会ホームページが表示されるようになっていた。

NFC対応スマートフォンでデータ読み取りも、書き換えも簡単にできた
NFC対応スマートフォンでデータ読み取りも、書き換えも簡単にできた
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 企業展示と連動させたのも特徴で、「恐竜マーク」が付いたブースに出向けば、タグの書き換え動作の体験やRFIDに関する詳細な説明を聞くことができた。

恐竜マークのある出展者ブースでタグ情報の書き換えが可能だった
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恐竜マークのある出展者ブースでタグ情報の書き換えが可能だった
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恐竜マークのある出展者ブースでタグ情報の書き換えが可能だった

 医療現場への応用としては、例えば次のようなケースが想定できる。RFIDシールを医療機器、あるいは入院患者のリストバンドに貼付することで、スマートフォン1つあれば、機器管理や患者認証などができるようになる。さらに、入院患者のバイタルデータの電子カルテ登録など、NFC対応型の体温計や血圧計であれば、登録する患者の認証と測定機器のデータ読み込み、電子カルテへの登録が、スマートフォン1つで完結することも可能になるという。