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どのような世界が実現するのか

 藤本氏は、次世代医療基盤法を利用して研究開発を進めることによって、どのような世界が実現できるかについても述べた。

 真っ先に挙げた可能性は、大規模で高品質なデータ分析による、患者に応じた最適医療の提供である。「大量の実診療データから、個々の患者に近い治療例を分析することにより、米国で言われる『プレシジョンメディスン』、日本で言う『合理的な医療』への新しいアプローチが可能になるだろう」(藤本氏)。また、歯周病と糖尿病の関連性、小児期の川崎病と成人後の循環器疾患リスクの例を挙げ、異なる医療機関や長期経過後の同一患者の情報を統合して評価することが可能になるとした。

 このほか、新たな医療システム開発として臨床支援のロボット化が進む可能性があるとした。東京女子医科大学と広島大学のインテリジェント手術室を例に挙げ、「手術室のロボット化から病院のロボット化に進んでいくなかで、医療機器が連動していくプラットフォームが重要になる。そうしたシステムを開発していくには、日本が培ってきた層の厚い医療からデータを集めることが必要だ」と藤本氏は指摘。それには、次世代医療基盤法による仕組みが貢献すると述べた。