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 実装技術に関する展示会「JPCA Show 2016」内の実装機などを扱うコーナー「JISSO PROTEC」では、最新の表面実装機の横で、リード部品やコネクターなどを自動で挿入実装する「自動異形部品挿入機」が注目を集めていた。巨大ブースを構える富士機械製造、ヤマハ発動機、パナソニックの3社がそろって展示していた。

 異形部品とは、大型のコンデンサーやリレー、コイル、トランス、コネクター、スイッチや一部の半導体などで、リードを基板の穴に挿入して実装する。テープで供給される小型のリード部品などに対しては自動挿入機があるが、対応できない異形部品は人が手で挿入する。表面実装部品との混載の場合は、表面実装部品を装着してリフローはんだ付けした後、異形部品を手で挿入し、DIP槽やポイントフロー、手でのはんだ付けを行う。様々な機器向けの基板で表面実装部品の割合は高まってはいるが、リフローできないコンデンサーなど、電源系の大型部品を中心に異形部品がなくなることはなく、工程上の課題点になりやすい。

 こうした課題を解決しようと、自動異形部品挿入機に一番乗りしたのが富士機械製造だ。同社が手掛けるのは、モジュール型汎用自動組立機「SmartFAB」。正確には、パワーモジュールやカメラモジュール、太陽電池、二次電池などの組み立てに向けた装置で、異形部品挿入は機能の1つといった位置付けだ。

富士機械製造の汎用自動組立機「SmartFAB」。組み立て対象範囲はショートタイプが500mm×460mm×110mm、ロングタイプが500mm×1000mm×110mm。組み立て対象パーツは100mm×100mm×110mm。
富士機械製造の汎用自動組立機「SmartFAB」。組み立て対象範囲はショートタイプが500mm×460mm×110mm、ロングタイプが500mm×1000mm×110mm。組み立て対象パーツは100mm×100mm×110mm。
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 2010年に開発し2011年に実用化した(プレスリリース)。当初はそれほど注目を集めなかったものの、2013年頃から自動化に熱心な欧州で人気が出始め、「ここ1~2年、特に国内での需要が高まっている」(同社説明員)。背景にあるのが、中国での人件費高騰や為替の影響に伴う、国内への生産回帰だ。日本では人件費が高い上に、24時間操業分の人材確保は難しい。そこで、自動化の機運が急激に高まっているという。中国でも日系企業などを中心に需要が高まりつつあるという。

 富士機械製造は「手挿入工程の自動化ソリューション」として同製品を展示した。多機能で複数工程を一気に自動化できることをウリにする。例えば、バラ部品のまま投入できるボウルフィーダー、フラックスや接着剤、はんだペーストなどを塗布するためのディスペンスやねじ締めといった機能を備えたヘッド、部品挿入後に先端を曲げて固定する「カット&クリンチ」、はんだ付けするポイントフローといった機能をもつコンベヤーなどを用意する。