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 東レ・デュポンは、高速信号伝送フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)向け絶縁フィルムとして、接着剤を塗布したポリイミドフィルム「カプトン RRタイプ」を発売した(東レ・デュポンのニュースリリース)。低誘電率と高寸法安定性が特徴である。

「カプトンRRタイプ」を絶縁フィルムとして使ったFFC。オフィスECWが設計した。
「カプトンRRタイプ」を絶縁フィルムとして使ったFFC。オフィスECWが設計した。
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カプトンRRタイプの紹介パネル。下部に「特性」として示された「アイパターン比較例」と「伝送特性比較」は「V-by-One US」に関する評価データ。減衰量がおよそ半分に減っているのがわかる。
カプトンRRタイプの紹介パネル。下部に「特性」として示された「アイパターン比較例」と「伝送特性比較」は「V-by-One US」に関する評価データ。減衰量がおよそ半分に減っているのがわかる。
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 カプトンRRタイプは、ポリイミドフィルムに接着剤を塗布した絶縁フィルムで、誘電率2.1、誘電正接0.002の電気特性と、高寸法安定性を両立する。UHD(4K、8K)テレビなど、高速信号伝送が求められる製品のFFCに向ける。従来のPET(ポリエチレンテレフタレート)とPET系接着剤を用いたFFCに比べて高速信号伝送が可能になるほか、耐熱性も向上した。車載向けなど、+125℃や+150℃の耐熱FFCにも適用可能としている。東レ・デュポンでは、8Kテレビに用いるFFCのほか、4KテレビにおけるFFC部品点数の削減、HDMI2.0やUSB3.0インターフェースを使用する機器への展開も計画している。

4K映像の伝送路で8K映像を実現する「V-by-One US」

 JPCA Show 2017(2017年6月7日~9日、東京ビッグサイト)では、ザインエレクトロニクスが開発した4Kおよび8K映像向け次世代高速インターフェース規格「V-by-One US」について、適用評価中の試験データの一部を公開した(ザインエレクトロニクスのニュースリリース)。パネル展示した試験データは、東レ・デュポンとオフィスECWで測定したものとなる。

 V-by-One USは、4Kテレビの内部インターフェースであるV-by-One HSの次世代高速技術としてザインエレクトロニクスが策定した規格。1レーンあたり最高16Gビット/秒の高速伝送速度を規定しており、V-by-One HSと比べて、V-by-One USは4倍の高速伝送が可能になるという。ザインエレクトロニクスは、V-by-One HSによる4K映像の伝送路本数を保持しながら、V-by-One USによる8K映像の伝送路を実現するため、伝送路の開発を複数の企業と共同で行っている。東レ・デュポンのカプトンRRを使ったFFCもその1つで、ケーブルの設計はオフィスECWが担当した。

 ザインエレクトロニクスは2018年上半期をめどに、V-by-One US技術を搭載したASSP製品のリリースを目指し、今後も他企業とのコラボレーションを拡大していくという。

■変更履歴
本文の下から3番目の段落に、JPCA Show 2017でパネル展示した試験データが東レ・デュポンとオフィスECWで測定したものであることを加筆しました。 [2017/6/13 20:25]