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微細化ペースダウンをこうして補う

Mark Papermaster氏 日経エレクトロニクスが撮影。
Mark Papermaster氏 日経エレクトロニクスが撮影。
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図3●第3の波で没入世界を作る AMDのスライド。
図3●第3の波で没入世界を作る AMDのスライド。
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 6月8日に行われた3番目の基調講演に登壇したのは、米Advanced Micro Devices社のMark Papermaster氏(Chief Technology Officer and Senior Vice President)である。同氏は講演の冒頭で、現在、「コンピューティングの世界に第3の波が押し寄せている」とした(図3)。第1の波はPCやインターネットが作った。第2の波はスマートフォンと米Apple社が作った。これらの波の原動力になったのは、半導体の微細化だったとした。

 微細化は終わってはいないが、そのペースは落ちており、第3の波の原動力としては力不足だとした。それを補うのが、CPU(MPU)とGPU、アクセラレーターの組み合わせによる演算能力の確保だという。同氏によれば、第3の波が作るのは、没入世界である。具体的には、VR(Virtual Reality)やHMD(Head Mount Display)であり、それらに向けてCOMPUTEX TAIPEI 2016で発表した新製品などを紹介した(ニュースリリース1)。Zenと呼ぶ新たなCPUコアをベースにしたMPU(開発コードSummit Ridge)や新GPU「Radeon RX 480」(ニュースリリース2)などである。