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 東芝メモリと東芝は、無線LAN機能付きSDメモリーカード「FlashAir」のIoT分野への適用に関して、54th Design Automation Conference(DAC 2017、6月18日~22日、米国Austin)でポスター発表した。講演タイトルは「An Innovative IoT Platform Realizable by SD Card Slot Utilization with FlashAir」(ポスター番号 124.9」である。

説明する児玉親亮氏(中央) 日経テクノロジーオンラインが撮影。ポスターは東芝メモリらのポスター。
説明する児玉親亮氏(中央) 日経テクノロジーオンラインが撮影。ポスターは東芝メモリらのポスター。
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 デジタルカメラで撮影した写真のファイルをスマートフォンやパソコンに無線で送る用途などを想定して開発されたFlashAir(関連記事:東芝、無線LAN機能を搭載したSDHCメモリーカードを2012年2月より発売)。エンドユーザーに向けた宣伝やマーケティングのほかに、新たな用途を探るために、エンジニアが集まる学会などへのイベントでもアピールしてきた(関連記事:「センサー開発者に高評価」、東芝がDATEに初出展して無線LAN付きメモリーカードをアピール)。

 ユーザーニーズを反映して、FlashAirの機能がアップしているとする。今回、ポスター発表した東芝メモリの児玉親亮氏によれば、2015年に発売になった第3世代品「w-03」(ニュースリリース1)では、スクリプト言語「Lua」をサポートしたり、SDIO端子をGPIOとしても使えるようになり、IoT用途での使い勝手が向上したという。当初の製品では、「外部のホストが無線LAN経由でFlashAir内のファイルを読み出す」という受動的な動作が基本だったが、w-03では「FlashAirが自ら無線LANに接続する、いわば能動的な動作が可能になった」(同氏)。

ポスターの上半分。右上には「w-03」の主な仕様、下部にはIoT向けの仕様が、説明されている。東芝メモリらのポスターを撮影。
ポスターの上半分。右上には「w-03」の主な仕様、下部にはIoT向けの仕様が、説明されている。東芝メモリらのポスターを撮影。
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 例えば、定点観測カメラの記憶媒体としてFlashAirを使った場合、カメラが写真ファイルを作ると、FlashAirが自ら無線LANのアクセスポイントに接続し、ファイルのクラウドへの送信をサポートする。今回のポスターには、タイプ・アール(本社:東京都)が定点観測カメラサービス「AirLapse」に適用した事例が紹介されていた。このサービスでは、建物ができがっていく様子などを静止画で時間をおいて多数撮影し、いわゆるタイムラプス動画に仕上げる。

タイプ・アールの「AirLapse」の例。同社のビデオ。