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HOPE LifeMark-HXのカルテ画面(本誌が撮影)
HOPE LifeMark-HXのカルテ画面(本誌が撮影)
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 富士通は、国立病院機構 名古屋医療センター(740床)に大規模医療機関向けWeb型電子カルテシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE LifeMark-HX(ホープ ライフマーク エイチエックス)」(以下、HOPE LifeMark-HX)を提供、稼働を開始したことを発表した。2009年に運用を開始した同社の電子カルテシステム「HOPE EGMAIN-GX」の更新にあたり、リプレースしたもの。

 HOPE LifeMark-HXは、電子カルテシステムの他、医事会計システムや各部門で利用しているさまざまな部門システムのデータベースを統合するデータウエアハウスと、ほしいデータを加工・抽出できるBI(Business Intelligence)ツールを搭載している。また、医師や看護師など利用用途に合わせて電子カルテの画面を構成するパーツ(ウィジェット)をカスタマイズできる機能や、数多く存在するテンプレート間で入力項目の共通化を図ることで、二重入力の手間を削減することができ、電子カルテ利活用の効率化を実現できる。

 名古屋医療センターでは、HOPE LifeMark-HXのデータウエアハウスを活用し、抗がん剤投与で影響を受ける可能性があるB型肝炎に対し、がん薬物療法前のB型肝炎ウイルス感染の有無を調べるHBs抗原検査をはじめとする関連検査の啓蒙活動として、検査・処方・外来予約・入院予約データをそれぞれ連携させて患者データに出力し、薬剤師がチェックを実施。その結果を医師へフィードバックするというPDCAサイクルを回して、B型肝炎ウイルスの再活性化予防の取り組みを実施していく。

 BIツールを標準装備しているため、同システムに集約した院内のあらゆるデータからデータ活用のための専門知識を必要とせずデータの加工・抽出が可能となり、医師ごとの診療状況や病院の経営状況、患者の症例など、様々な観点からデータを分析することが可能になったという。

 従来の電子カルテシステムでは患者プロファイルや問診表、手術記録、経過表などさまざまなテンプレートが用意されていたものの、入力された用語の標準化や記述方法の統一ができていないため、診療情報の活用がスムーズにできないことが課題となっていた。HOPE LifeMark-HXでは入力項目に意味付けを行い、同じ項目であれば異なる種類のテンプレートにも自動で反映され、二重入力防止による効率化やデータ統一が図れる。名古屋医療センターでは、この機能により複数のテンプレートで項目の共通化を進めており、例えば電子カルテの患者プロファイルと看護支援の看護プロファイルの連携を図るなど、情報の整理と入力の簡素化を行っているという。

 なお、HOPE LifeMark-HXは、「国際モダンホスピタルショウ2016」(2016年7月13~15日、東京ビッグサイト)に出展される。