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ヘルスケア手帳の画面
ヘルスケア手帳の画面
事前に処方箋のカメラ撮影画像を薬局に送信可能。同時にFAX送信も行われる
事前に処方箋のカメラ撮影画像を薬局に送信可能。同時にFAX送信も行われる

 パナソニックヘルスケアは、電子お薬手帳の情報を医療機関に提示するサービスを追加した「ヘルスケア手帳」を、「国際モダンホスピタルショウ2016」(2016年7月13~15日、東京ビッグサイト)に出展。同サービスと合わせ、薬局経営をサポートする機能を、他社の電子お薬手帳サービスとの差異化ポイントとしてアピールした。

 医療機関、医師にお薬手帳の情報を提示できるサービスは、2016年4月1日に立ち上げた電子お薬手帳の情報共有ポータルサイト「chk4.me(チェックフォーミー)」で利用できる(関連記事)。電子お薬手帳の算定要件の1つに、患者のスマートフォンなどを手渡すことなく、医療機関がお薬手帳の情報を閲覧できることが示されている。chk4.meはその要件に対応することを目的の1つとしてサービス開始したもの。

 医療機関はインターネットに接続できるパソコンがあれば、Webブラウザーで患者の服薬情報を閲覧・プリントアウトできる。医師が専用URLにアクセスすると、ワンタイム閲覧番号が表示され、その番号を患者に伝える。患者はヘルスケア手帳(アプリ)に番号を入力するだけで、服用履歴が医師のパソコンに表示される仕組みだ。

 パナソニックヘルスケアは、「日本薬剤師会が2016年4月より、どの電子お薬手帳の情報も閲覧できる『電子お薬手帳相互閲覧サービス』の提供を開始し、当社のヘルスケア手帳もサービスに参加している。しかし、医療機関は現状、同サービスを利用できる環境を持たない。chk4.meを医療機関に利用してもらうことで算定要件を満たせる」とする。

 一方、パナソニックヘルスケアが「他社の電子お薬手帳との差異化を図るため、薬局経営をサポートするサービスに主眼を置いている」と位置付ける具体的な機能が、「スマート薬局」と称するサービス。処方箋送付、調剤完了通知、服薬リスト提示などの機能がある。

 処方箋送付は、交付された処方箋をカメラ撮影し、事前に薬局へ送信する機能で、いわゆる“FAX調剤”に対応するもの。「薬局で処方箋画像を受信するとアラーム音で知らせるが、薬剤師や事務スタッフが患者対応していたりすると気付かないことがある」(同)という理由から、アプリから処方箋画像を送信すると同時に電話回線を使ってFAX送信も行う。

 調剤完了通知は、調剤が終了して投薬準備が整ったときに患者のスマートフォンに通知する機能。メールによる通知を行う電子お薬手帳も多いが、「着信拒否や受診遅れなどのトラブルを避けるため、アプリに直接呼び出しをかけ、レスポンスを早くした」(同)という。

 服薬リストの提示は、主にかかりつけ薬局以外で投薬を受けた場合やOTC薬などを薬剤師に提示するための機能。調剤実施情報のQRコードから読み込むほか、カメラ撮影した画像を送信できる。薬剤師は薬局専用端末上で確認でき、コメントを加えて保存できる。

 ヘルスケア手帳自体は2014年7月からサービスを提供しているが、「今年4月から紙のお薬手帳と同様に算定できるなり、急激に利用者が増加。現在、5万人近くが利用している」(同)という。