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 「アーリーモビライゼーション」という言葉を聞いたことがあるだろうか。集中治療室(ICU)に入院するなど、急性期の患者を対象にしたリハビリテーションのことだ。リハビリテーションといっても、歩いたり関節を動かしたりするものではなく、ほんの少し足を動かしたり、体の向きを変えるだけのもの。

「Sara Combilizer」座位の使用イメージ(写真提供:ケアフォース)
「Sara Combilizer」座位の使用イメージ(写真提供:ケアフォース)
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「Sara Combilizer」立位の使用イメージ(写真提供:ケアフォース)
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 このアーリーモビライゼーション(早期モビライゼーション)の考え方を人工呼吸器を使用する患者に取り入れたのが、英国 Queen Elizabeth Hospital ICUリハビリ室長のDavid McWilliamssi氏である。同氏らのグループでは、気管切開をし、5日間以上呼吸器を装着したICU入院患者を対象に、290名に対してはリハビリを行わず、292名に対してリハビリを行う検証を実施した。

「Sara Combilizer」
「Sara Combilizer」
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 その結果、リハビリを行わなかった場合のICU平均入院日数が16.9日だったのに対し、リハビリを行った場合は14.4日に短縮した。このほか、呼吸器の平均使用期間が11.7日から9.3日に、合計在院日数の平均が35.3日から30.1日に、平均院内死亡率が39%から28%へと改善し、アーリーモビライゼーションの効果が数字となって表れたという。

「Sara Combilizer」座位の使用イメージ(写真提供:ケアフォース)
「Sara Combilizer」座位の使用イメージ(写真提供:ケアフォース)
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「Sara Combilizer」立位の使用イメージ(写真提供:ケアフォース)
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 そんなアーリーモビライゼーションの普及を助けるのが、スウェーデンArjoHuntleigh社の非医療機器リハビリ支援装置「Sara Combilizer(サラコンビライザー)」だ。2016年1月に、医療・介護機器の輸入・販売を手掛けるケアフォースが日本での販売を開始。「国際モダンホスピタルショウ2016」(2016年7月13~15日、東京ビッグサイト)で実機を披露した。

 Sara CombilizerはICUに入院する急性期患者を対象にしたもの。同装置に患者をベルトで複数個所固定し、リモコンで傾きを調節することで、患者を座位や立位の状態にできる。負荷のかかる位置を適切に変えることで、体の片側に麻痺が残るなどの症状を防ぐという。

「Sara Combilizer」の傾き変化イメージ(写真提供:ケアフォース)
「Sara Combilizer」の傾き変化イメージ(写真提供:ケアフォース)
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 ICUでの従来のリハビリは、「医師や看護師3~4人が支えて患者を立たせていた」(ケアフォースブース)。抱き起こす際に角度を調節できず、寝ていた患者を急に起こすことになり、「虚血性貧血で患者が倒れ、医師と看護師も転んでしまう危険性があった」(同社)という。Sara Combilizerは傾きの角度をリモコン操作できるため、「例えば5度ずつ傾けて、その都度心臓や呼吸の波形が乱れていないかを確認しながら安全に患者の体勢を変えることができる」(同社)としている。