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 鴻池運輸は、インドの病院向けに「医療材料カタログ」の出版事業を開始する。2016年8月中旬ごろまでに、インド国内の約8000病院にカタログを無償配布する。同社は、この出版事業を起点としたインドにおけるデータベース事業について「国際モダンホスピタルショウ2016」(2016年7月13~15日、東京ビッグサイト)で紹介した。

「医療材料カタログ」の出版事業を開始
「医療材料カタログ」の出版事業を開始
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 インドの病院では、物流管理体制に課題があり、物流品質の改善や効率化が求められているという。ディスポーザブル製品や小物などの、いわゆる医療材料を発注しても「頼んだものが届かなかったり、行方不明になったりすることがある」(鴻池運輸)。

 そこで、医療材料に関する情報を標準コード化し、1つの冊子にまとめたのが「医療材料カタログ」である。インド国内を中心とした約60メーカー、約2万6000点の医療材料を掲載。すべての製品を診療科目ごとに分類した。「インドの病院関係者や卸売業者などの中で、『あれ』と言えば共通の医療材料を指す基盤になる」(鴻池運輸)。

 この事業を手掛けるのは、鴻池運輸が70%出資して現地に設立したCarna Medical Database社。同社の代表を務める天野実氏(鴻池運輸 執行役員 メディカル事業本部長)は、「今回、このカタログを無償配布することで、『うちの製品も載せてほしい』という声が挙がってくるはずで、さらなるデータの集積が進む。(当初は約2万6000点のデータベースだが)2017年には10万点を突破するだろう」と展望する。

「医療材料カタログ」の外観
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「医療材料カタログ」の中身の例
「医療材料カタログ」の中身の例
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 さらに、鴻池運輸がカタログ出版事業の先に描くのは、インドでのデータベース事業の構築だ。まずは、Webサイト事業を立ち上げ、カタログに掲載した各製品に割り付けたQRコードでWebサイトと連動させる計画。これにより、Webサイトから製品の詳細情報の参照だけでなく、見積もり依頼をできるシステム配信事業の立ち上げをもくろむ。「物流ニーズを顕在化させ、新たな医療物流ネットワークの構築を狙う」(同社)考えだ。