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インプラント治療の各パーツを選択すると上部にそれぞれの写真画像が表示。画像をクリック&ペーストでシェーマ上にリアルに表示できる
インプラント治療の各パーツを選択すると上部にそれぞれの写真画像が表示。画像をクリック&ペーストでシェーマ上にリアルに表示できる
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CT画像と治療パターンを複数並べた資料を作成し、患者に提示可能
CT画像と治療パターンを複数並べた資料を作成し、患者に提示可能
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 ブリッジやインプラントなど人工の歯で補う補綴(ほてつ)歯科にとって重要な点は、患者が満足する治療を受けたと実感できるよう、事前に十分な説明がなされること。実際、インフォームドコンセントが不十分だったために、治療後の審美に不満を持つ患者は多いという。こうしたリスクをなくすため開発されたのが、歯科見積・補綴説明システムの「OwlView」(アウルビュー)である。

 千葉県稲毛市の敬愛歯科クリニック院長 杉原新氏(敬愛ファクトリー代表取締役)自らがFileMakerを利用して開発。FileMakerシステムソリューション事業を行うイエス ウイ キャンが、「国際モダンホスピタルショウ2017」(2017年7月12~14日、東京ビッグサイト)に展示した。

 特徴は、患者の口腔状態に合わせて写真画像を駆使して見積りや補綴説明を行えること。「治療後に、『こんなはずではなかった』と患者が不満を抱かないよう、できるだけリアルな治療シミュレーションができる」(イエス ウイ キャン 常務取締役の川口洋一氏)。開発した敬愛歯科クリニックで1年間使用した結果、「自費治療が約5割増加し、しかも患者のクレームがなくなった」(同氏)という。

 主な機能は、見積作成と補綴説明機能。説明画面にCT撮影したパノラマ画像を取り込んで歯冠抜歯する箇所を指定。ブリッジやインプラント治療などに使用するパーツを保険治療と自費治療の場合それぞれで、表示されるパーツの写真を選択して口腔内シェーマにクリック&ペーストで配置していく。例えば、インプラント治療ではフィクスチャー(人工歯根)、アパットメント、インプラント義歯(上部構造)などの各パーツでどのような素材を使用するかによる治療後の状態をリアルに表示し、画面左に各パーツの単価、総治療費などを同時に表示する。また、シミュレートした治療法は同時に4パターンまで作成可能で、そのパターンを並べた資料と見積書をプリントアウトして患者に提供し、治療選択の検討に利用してもらえる。

 同システムは2017年7月11日に日本でローンチされた「FileMaker Cloud」でも提供する予定という。「クリニック内で複数の医師・歯科衛生士が同時に補綴説明に使いたいという要望があるが、歯科クリニックでFileMaker Serverの構築コストやシステム保守を行うハードルが高い」(同氏)とし、クラウドサービスによる提供を計画している。