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 日立製作所はスマートフォン(スマホ)が内蔵する加速度センサーを活用して、組織の幸福度(組織活性度)を計測する技術を開発した。専用デバイスではなく、スマホのような身近なデバイスを利用するため、より多くの人を対象として幸福度の計測が可能になる。

 同社は、今回開発した技術などを利用して、組織の幸福感を向上させるノウハウの蓄積や、その仕組み作りを進める取り組み「Happiness Planet (ハピネスプラネット)」を始動。CEATEC Japan 2017(2017年10月3~6日、幕張メッセ)でコンセプトを展示すると共に、2018年1月から開始する実証実験への参加募集を行う。

スマートフォンや専用デバイスを活用して組織の幸福度を計測
スマートフォンや専用デバイスを活用して組織の幸福度を計測
測定結果はスマートフォンで確認できる。
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 今回発表した技術を開発する以前に、同社は名札型の専用デバイスに搭載した加速度センサーを使って体の運動データを計測し、10人以上の組織の幸福度を検出する技術を開発していた(関連記事1関連記事2)。しかし、スマホの加速度センサーを使って専用デバイスと同じように計測するためには、センサーの仕様の違いや、電話やメールなどを使用している際は正確な計測が出来ないという課題があった。

 課題の解決のために同社は、スマホのセンサーから取得したデータを、専用デバイスで計測した結果に補正する技術を開発した。そのために、スマホと専用デバイスの両方を利用して計測を行い、両方の結果の間にある関係性をAI(人工知能)に学習させた。

 しかし、専用デバイスで計測できる結果を、スマホのみで完全に再現することは難しい。専用デバイスは、加速度センサーによる運動量以外に、会話時間や、会話相手なども検出し、幸福度の測定に利用するためだ。今回、開発した技術は、大人数を対象に簡易的に測定するために活用する。