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 仕組みの要は通信ソリューションを手掛けるPinmicro製のビーコンだ(図2、3)。大きさはカードサイズで、厚さは4mmほど。縦25×横35mmほどの制御チップや通信用アンテナ、電池などで構成している。

図2 カードサイズのビーコン(Pinmicro製)
図2 カードサイズのビーコン(Pinmicro製)
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図3 展示ブースに貼付けて使う
図3 展示ブースに貼付けて使う
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 CEATECには1000個以上のビーコンを導入した。ビーコンは1秒に1回、Bluetoothでスマホに信号を送信。最大300個のスマホに同時に情報を送れ、電池は4年以上もつという。ビーコンの信号をスマホが受信できる範囲は最大で80〜100m。CEATECでは約30mに設定したが、この範囲は各ブースごとに変えられる仕様だ。

 大小さまざまなブースが密集する展示会場では、それぞれに滞在する来場者を正確に判別することは難しい。各ブースごとにビーコンの発信範囲を制御することで、他ブースとの重複カウントを防げる。情報の信頼性を高められる。

 ジョルテ社長の下花剛一氏は「来場者の業種やブースごとの滞在時間を把握できるのが強みだ。(リアルタイム地図の導入は)来場者と出展者の双方に大きな利点がある」と語る。来場者の業種は、展示会への事前登録情報とアプリを連動させてひもづける。

 この仕組みにより、午前中に電機メーカーの研究開発職5人が平均3分、午後は自動車メーカーの調達担当者3人が平均6分滞在した——などと、来場者の細かい情報を集められる。出展者にとってはこの上ないマーケティングツールになるわけだ。下花社長は「来場者のスマホ所有比率が高いCPS(Cyber-Physical System)/IoT総合展のCEATECとは相性が良かった」と述べた。来場者と出展者のそれぞれの効率を高められるこの仕組みは、他の展示会にも広がりをみせそうだ。