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水分不足の習慣化は「体にとってストレス」

 人間の体は、体重の約60%が水分でできている。この水分は、「恒常性を維持する役割を担っている」と浅野氏は話す。具体的には、酸素や栄養素、老廃物を運ぶ溶媒としての役割や、発汗を通じて体温を調整する役割などを果たしている。

 体の中の水分は、日常生活で吸収と排出が正常に機能していることが大切になる。例えば、今年の夏のように猛暑にさらされれば、人は大量の汗をかいて体温を調整しようとする。すると、体の中は一時的な脱水状態になるため、水分の収支を調整しようとする。

 摂取量を増やすために、のどが渇いたという信号を脳に出して飲水行動を行うのも一つの策である。または、体から出ていく水分を減らすために、尿管で水分を再吸収して尿を濃縮する場合もある。暑い日に運動した後、濃い黄色の尿が出るのは、尿を濃縮して出ていく水分を調整するためだという。

 このように一時的な水分調整は日々行われているが、水分が不足した状態が是正されずに習慣化されることで「体にとってはストレスになる」と浅野氏は見る。こうしたストレスが健康にどう影響するのかを研究を通じて明らかにしたい考えだ。