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自治体での導入が加速

 このエビデンスやデータに基づいた成果物として、第2の取り組みである体操・運動プログラムを開発した。DK ELDER SYSTEMには、利用者や目的に応じて選べるプログラムが500種類以上入っているが、ここで國尾氏が指摘するのは「豊富なプログラムがあっても、利用者がそれを使いこなせなければ、DK ELDER SYSTEMはただの箱でしかない」という点だ。

 この課題を解決するのが、第3の専門スタッフの育成である。第一興商では社内でインストラクターの育成を実施し、全国の事業所に約200人弱を配置した。さらに、2015年7月には日本音楽健康協会を設立し、音楽健康指導士の育成と資格の認定にも取り組んでいる。資格は現時点で準2級と2級があり、介護施設の職員には2級の取得を推奨。その数は全国で約2500人にものぼるという。

 近年は企業の「ストレスチェック」が義務化されるなど、ストレスに対しても大きな注目が集まっている。そこで第一興商では、カラオケ歌唱の前後でストレスにどのような変化が起こるのか、カラオケによるストレス改善についても調査した。NTTコミュニケーションズの社員121人を対象に実証実験を行ったところ、「カラオケ歌唱が心身を良好に保つのはもちろんのこと、職場内の人間関係も良好になるなど、コミュニケーションツールとしても有効であることが分かった」(國尾氏)そうだ。

 これらの取り組みが功を奏し、DK ELDER SYSTEMは2018年9月現在で約2万3300カ所に導入されるまでに成長した。もちろん、デイサービスや老健・特養をはじめとする介護施設が中心となるが、「ここ数年は、自治体の関連施設への導入が加速している」(國尾氏)。