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「健康のために歌う」のではない

 例えば、福井県堺市や東京都清瀬市では、市内の施設にDK ELDER SYSTEMを導入。以前に実施していた従来の介護教室と比較して、カラオケを活用した教室の方が地域の参加者が圧倒的に増え、事業の継続に役立っているという。

 「健康寿命延伸都市」を宣言している長野県松本市では、「健康づくり」や「介護予防」を表には出さず、「カッコいい男になろう」をコンセプトにしたボイストレーニング教室を、定年退職後の男性(無関心層)を対象に開催している。この教室は一般的なコーラスグループと違い、発声練習の一環として筋力トレーニングを取り入れているのが特徴。多くの男性が集まる、全国でも類まれな事例となっている。

 このような事例を通して國尾氏は、「健康のために歌いませんか?」というアプローチではなく、「もう一度輝きましょう」と働きかけることの重要性を実感したそうだ。健康にはゴールがないだけに、健康になるために活動するのではなく、なりたい自分になるために活動することこそが「本来の健康づくりの在り方である」と語った。