「医療情報の利活用とプライバシー保護 ~二兎を追え~」をテーマに開催される第35回医療情報学連合大会の様子をレポートする。

第35回医療情報学連合大会
2015年11月1~4日に沖縄・宜野湾で開催
目次
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クラウドの医療データを暗号化したまま集計・分析
日立製作所が検索可能暗号と鍵更新技術を発表
日立製作所研究開発グループシステムイノベーションセンタの吉野雅之氏と長沼健氏は、第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)の一般口演37「セキュリティとプライバシー保護」(座長:愛媛大学大学院医学系研究科 木村映善氏、大分大学医学情報センター 島岡章氏)において、暗号化した医療デ…
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仕組みが固まりつつある医療分野の番号制度
第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)の大会テーマである「医療情報の利活用とプライバシー保護~二兎を追え~」。その実現のための重要な要素の1つが「医療等ID」だ。大会企画の1つとして開催されたシンポジウム「医療福祉分野の番号制度のあり方」では、マイナンバー制度のインフラを利用…
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標的型攻撃は「万里の長城」型対策では防げない
「標的型攻撃は内部にスパイが侵入するようなもの。外部からの攻撃を防ぐ『万里の長城』型の対策では防げない」――。インターネットイニシアティブ(IIJ)は第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)において、ランチョンセミナー「最近のサイバー攻撃事情、標的型攻撃とその対策」を開催。講師…
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医療ICTの有効活用はゼロベースで考えるべきだ
看護師の立場から見たICT利活用
「医療でICTを有効活用するには、今までの運用をゼロベースで考え直す必要がある」――。第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)において、インテル、日本マイクロソフトが開催したランチョンセミナーに社会医療法人緑泉会米盛病院の看護部長である菊地雅文氏が登壇。病院内のコミュニケーショ…
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電子診療情報の信頼性保証するHPKI、普及の道筋は?
電子カルテなどの診療情報をネットワークや電子媒体でやり取りしようとすると、情報を作成したとする医師や薬剤師が名乗っている通りの本人であり、なおかつその情報が第三者によって改ざんされていないことを電子的に証明する仕組みが必要になる。厚生労働省はそのための基盤となる「保健医療福祉分野PKI認証局証明書」…
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改正個人情報保護法で医療情報の利活用はこう変わる
キーパーソンが一堂に会して議論
「個人情報の保護に関する法律」(以下、個人情報保護法)の改正案が2015年9月の衆議院で可決され、今後2年以内に全面施行される。第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)では、改正案のとりまとめで中心的な役割を果たした元内閣官房IT総合戦略室パーソナルデータ関連制度担当室内閣参議…
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医療情報の価値はクレジットカード情報より高い
日本オラクルが自社製品のセキュリティー機能を解説
「医療情報はクレジットカード情報よりも高い価値があると考えられている」――。日本オラクルは、第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)においてランチョンセミナー「医療情報分野におけるデータ・セキュリティ、考え方とその仕組み」を開催。同社クラウド・テクノロジー製品戦略本部 プロダク…
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プライバシーと利活用の二兎を追え
大会長講演
「今大会のテーマにある『二兎を追え』には、何かを犠牲にすることなく(利活用とプライバシー保護という)2つの目的を同時に達成するという意味がある」――。第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)の大会長である東京大学 大学院医学系研究科医療経営政策学講座の山本隆一氏は2015年11…
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沖縄で開幕、テーマは医療プライバシー
第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会)が2015年11月1日、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。今大会のテーマは「医療情報の利活用とプライバシー保護~二兎を追え~」(大会長は東京大学 大学院医学系研究科医療経営政策学講座の山本隆一氏)。