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レーザー照射攻撃を小面積でフルカバーできる回路技術

 また、神戸大学と電気通信大学、奈良先端科学技術大学院大学は、半導体チップのセキュリティー技術として、レーザー照射を使った攻撃に対して、小面積でフルカバーできるセキュリティー回路技術を報告した(講演番号 21.5)。レーザー・フォールト・インジェクション攻撃は、小径・短パルスレーザーを半導体チップに照射し、エラーを発生させて、秘密暗号化鍵を盗み出す最も強力な攻撃方法の一つである。従来、熱や光検知では、局所的攻撃を認知することができなかったり、二重保護のために2倍以上の大きな回路面積が必要であったりした。

 今回、暗号化規格であるASE(Advanced Encryption Standard)対応暗号化コア回路に光検知回路を配置し、トランジスタのソフトエラーと同様な現象で、超小型・局所光センサーとして光(4.2nJ以上)を検知する方法を提案した。攻撃を検知すると、数nsの短時間で暗号化回路をリセットし、情報漏洩を防ぐことができる。この技術は、ASE対応暗号化コア回路のみの採用で実現できるため、28%の面積分という非常に小面積であるが、全ての局所回路を守ることができる。近年、セキュリティー問題が重要視されており、このような小規模でかつ、完全な機密保護が可能な回路技術が益々望まれると思われる。