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「病気を診る」医師はいなくなる

 こうした形でのAIの活用に向けては「“医療数理学”と呼べるような、新しい学問領域の創設が求められる」と水野氏は話す。人の頭脳では分からない、気づかない、予測できない事態を見える化し、それを通して個々人の健康・医療の“解”を導くようなAIシステムを支える学問基盤である。

 AIの登場は「医者も変える」。それを示す将来像として水野氏は最後に、30年後の同氏とひ孫(ノリちゃん)が交わす、次のような架空の会話をイラストで紹介した。

ノリちゃん:ひいおじいちゃんは昔、脳神経外科医だったんだって。今はないね。

30年後の水野氏:そうだね。病気を診る医者はいなくなったね。今、病気を診るのはAIだから。でも、病人を診ることのできる医者は残っているね。ノリには、人の優しさがわかるお医者さんになってほしいな。

ノリちゃん:うん、ノリ頑張るね。