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 注目企業の経営トップや各分野の専門家が登壇し、来る2016年の政治経済や産業の動向を大胆に占う「徹底予測フォーラム2016」。11月25日に開催する同フォーラム(プログラムはこちら)に先立って、登壇する企業トップのリーダーシップや陣頭指揮する新たな取り組みを紹介する。

 今回は、日経BP社が主催する「日本イノベーター大賞 」の特別賞を受賞し、フォーラムのパネルディスカッションに登壇する谷口恒・ZMP社長の横顔を伝える。ZMPの革新的な取り組みを紹介した記事(茗荷谷のシリコンバレーが挑むロボットタクシー)も併せてご覧いただきたい。

<b>谷口 恒(たにぐち・ひさし)</b><br />1964年生まれ。群馬大学工学部卒業後、メーカーや商社、ネット企業などを経て、2001年にZMPを創業。2008年から自動車分野へ進出。 (写真:的野弘路)
谷口 恒(たにぐち・ひさし)
1964年生まれ。群馬大学工学部卒業後、メーカーや商社、ネット企業などを経て、2001年にZMPを創業。2008年から自動車分野へ進出。 (写真:的野弘路)

 自動運転のクルマが街中を走り回る時代が近い将来必ず来る──。

 2006年、そんな未来を頭に思い浮かべながら、ZMP社長の谷口恒は小さなオフィスで自律制御システムの開発に没頭していた。それから約10年、その時に描いた未来が、実現に向けて大きな一歩を踏み出した。

 「日本が世界で初めて運転手なしの自動運転を実現します」

 内閣府大臣政務官(当時)の小泉進次郎は、横浜スタジアムで鼻息荒くこう宣言した。10月1日、内閣府は2016年初頭から神奈川県藤沢市の公道で一般の利用者を乗せて走行する自動運転タクシーの運行を始めると発表した。一般の利用者が実際に自動運転のクルマに乗る実証実験は世界でも珍しい。

 この構想を内閣府に持ち込み、小泉を口説き落としたのが、谷口だ。今年5月、無人タクシーの事業化を進めるためにディー・エヌ・エーと共同出資会社、ロボットタクシーを設立。米グーグルなどネット企業から自動車メーカーまで、世界中の会社がしのぎを削る自動運転分野で、事業化を見据えた会社を設立したのはほかに例がない。