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 「truly sorry」━━。ドイツVolkswagen(VW)社の基調講演は、謝罪の言葉でスタートした。

 同社で乗用車部門を率いるHerbert Diess氏は2016年1月5日、米ラスベガスで開催される米国最大のコンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「2016 International CES」に登壇した(図1)。ほぼ満席に埋まった会場のステージに立ったDiess氏は、真っ先にディーゼルエンジン「EA189」を中心とした排ガス不正問題を詫びた(関連記事)。

 「今回の件でお客様や米国の人々を失望させてしまい、本当に申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます」——。

図1 CESの基調講演のステージに立ったVW社乗用車部門トップのHerbert Diess氏
図1 CESの基調講演のステージに立ったVW社乗用車部門トップのHerbert Diess氏
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 実はCESでの基調講演の前日、VW社による排ガス不正問題に新たな展開があった。同年1月4日、米司法省が米国内で排ガス規制を違法に逃れていたとしてVW社を民事提訴したのである。VWブランドやAudiブランドなど約60万台のディーゼルエンジン車が対象となる。1台あたり最大で3万7500ドル(1ドル=120円換算で約450万円)の制裁金を求めた。数兆円規模の罰金の支払いが求められる可能性がある。