2017年1月5~8日に米ラスベガスで開催の、米国最大のコンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「CES 2017」をレポートする。

CES 2017
2017年1月5~8日に米ラスベガスで開催
目次
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CESのローム、電子ミラー向けICや液晶搭載スマートカード
大手部品メーカーはCESで何を見せたか(その4)
2017年1月開催の「CES 2017」における大手部品メーカーの展示内容を紹介する本シリーズ。第4回はロームの主な出展物を紹介する。
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ロボットや触覚フィードバック推しの日本電産
大手部品メーカーはCESで何を見せたか(その3)
2017年1月開催の「CES 2017」における大手部品メーカーの展示内容を紹介する本シリーズ。第3回は日本電産グループの主な出展物を紹介する。
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TDKが形状記憶合金利用の光学式手振れ補正、薄くて省電力
大手部品メーカーはCESで何を見せたか(その2)
2017年1月開催の「CES 2017」における大手部品メーカーの展示内容を紹介する本シリーズ。第2回はTDKの主な出展物を紹介する。
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「勝ちパターン」で車載を攻める東芝、ブリッジICがカギ
大手部品メーカーはCESで何を見せたか(その1)
2017年1月に開催された「CES 2017」では、自動車や家電だけでなく、最新の半導体製品や電子部品などを、部品メーカーが出展していた。ここでは、その展示内容を紹介していく。第1回は、東芝の主な出展物を紹介する。
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重さ80g品や視野角52度の次世代ARグラス、CESで出展相次ぐ
米国の展示会「CES 2017」では、次世代AR(Augmented Reality)グラスが複数出展された。重さ80gと、眼鏡に近い装着感を実現した試作品や、視野角(Field Of View:FOV)が52度と広い試作品も登場した。
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エンタメ事業に自信を見せるパナソニック、リオ五輪が転機
パナソニックのラウンドテーブルから(後編)
2017年4月1日、パナソニックに新たな社内カンパニーとして誕生する「コネクティッドソリューションズ社」が発足する。社内カンパニー「AVCネットワークス社(AVC社)」を母体とした組織だ。CESの会期中、日本の報道機関を対象にAVC社のキーパーソン2名への合同インタビュー(ラウンドテーブル)が開催さ…
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ソニーのブースデザインが大きく変わった
麻倉怜士CES報告
2016年の「CES」「IFA」と、ソニーのブースデザインについて報告してきたが、今回のCES(CES 2017)では、これまでの上質路線の延長でありながら、見せ方がまた革新的に変わった。基本的に「オーガニック」(有機素材)を多用したライフスタイルを感じる空間作りのデザインコンセプトであることには変…
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「これからはエンタメが会社の顔に」、パナ責任者が語る
パナソニックのラウンドテーブルから(前編)
パナソニックは、2017年4月1日に、新たな社内カンパニーとして「コネクティッドソリューションズ社」を設立する。現在の社内カンパニー「AVCネットワークス社(AVC社)」を母体とした組織である。重点事業領域は「流通・物流」「エンターテインメント」「パブリック」「アビオニクス」「製造」の6つ。CES…
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CESロボット大集合、あの元家電メーカーも家庭向けに試作
CES 2017では多種多様なロボットが出展された。多くは家庭向けコンパニオンロボットと呼ばれるタイプで、音声認識技術がその技術的柱になっている。これらのロボット約20体を写真で紹介する。
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画面から音を出すソニーの有機EL、画像と音像は完全一致
麻倉怜士CES報告
かつて「NXT」という、アクチュエーター(駆動素子)で平面板を振動させて音を出すスピーカーがあった。上品だがいまひとつ線が細く、迫力がない音だった。しかし、ソニーが「CES 2017」で発表した有機ELテレビ「AIE」は違う。パネル(画面)が直に振動させて出す音は、かなりの迫力だ。
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「It's all here」、すべてのコンテンツをリビングの壁に
麻倉怜士CES報告
これは面白い。ソニーの平井一夫社長(代表執行役社長 兼 CEO)の肝いりで始まったコンセプト「Life Space UX」は、どこにでも映せる超小型プロジェクター、ガラスから音が出る灯り、 4Kの超短焦点プロジェクターなど、ソニーの固有技術を活かしたユニークな製品を作ってきた。「今年(2017年)の…
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RoviがTiVoになった理由が分かった
麻倉怜士CES報告
番組検索サービス大手の米Rovi社が、HDDレコーダーの元祖である米TiVo社を約11億米ドルで買収したのには驚いた。2016年9月のことで、筆者の自宅にも、PR会社のスタッフが説明に来たほどだ。TiVo社はHDDレコーダーの世界的な開発者だ。筆者は1999年のCESで、「今後はDVDなどのパッケー…
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オーディオ、有機EL、AIについてソニー平井社長が語る
CESのラウンドテーブルから
「CES 2017」の会期中、ソニー 代表執行役社長 兼 CEOの平井一夫氏に対する日本の報道機関の共同インタビュー(ラウンドテーブル)が開催された。そのインタビューに答えるかたちで、「CES 2017」で発表した製品や2017年の事業戦略などについて語った。発言の趣旨は以下の通りである。
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LG Displayの有機ELパネル、2017年に160万台
麻倉怜士CES報告
韓国LG Display社は現在、大型有機ELバネルの世界的な独占メーカーである。中国では、LG Display社のパネルと同じ白色有機EL方式により、中国BOE Technology Group社が55型パネルを自社開発し、中国Skyworth社がテレビセットとして販売する計画を立てているが、現在…
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有機EL一辺倒にあらず、LG Displayは液晶にも注力
麻倉怜士CES報告
韓国LG Display社は「有機EL」に力を注いでいるが、「液晶」も決して忘れたわけではない。現在の収益源は圧倒的に液晶である。だから、視野角の広いIPS液晶の改良もたゆまず続けている。「CES 2017」(2017年1月5~8日、米国ラスベガス)の会期中に設けられたLG Display社の特設ス…
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2017年、Thread対応製品がついに市場へ
IEEE802.15.4の無線通信層の上にIP通信の標準規格を作る。そんな業界団体がThread Groupだ。米Google社(正しくは米Alphabet社)傘下のNest Labs社が中心となり、半導体ベンダーなどとともに、主にホームコントロール向けのIoT通信規格を策定している。CES 20…
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パーソナルモビリティーをテスラ流で攻略、WHILL CEO
米WHILL社は、デザイン性が高く、走行性能に優れる電動車椅子を開発するスタートアップ企業。販売を開始したばかりの「WHILL Model M」を引っさげ、「CES 2017」で大々的に展示をした。同社CEOの杉江 理氏に、現状、今後について会場で話を聞いた。
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Daimlerの次世代配送車、搭載ドローンで軽い荷物を運搬
ドイツDaimler社は、Mercedes-Benzブランドの次世代の配送車を試作し、「CES 2017」に出展した。最大の特徴はドローンと連携すること。
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50mm×40mm×30mm と小さいLiDAR、ドローンやロボット向け
Quanergyが開発
米Quanergy Systems社は、可動部がない、いわゆる「メカレス」のLiDARを2種類、「CES 2017」に出展した。光を走査する可動部がない分、小型化や低コスト化に向く。位相を変えるフェーズドアレーによって、光源からの光を走査し、ToFで距離を測定する。光の走査に回転ミラーやMEMSミ…
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TomTom自動運転地図データ、HEREと異なる位置推定
オランダTomTom社は、自動運転に使う開発中の高精度地図データを紹介した。車両の現在位置の推定に、周囲の物体をすべて使うのが特徴。主に高速道路が対象で、現在はフランスやドイツ、米国38州分のサンプルデータを提供できる段階にある。