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NVIDIA社がAudi社と開発する自動運転の実験車
NVIDIA社がAudi社と開発する自動運転の実験車
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 自動ブレーキの中核技術である画像認識。新興企業ながら、同技術で世界を席巻したのがイスラエルMobileye社だ。安い単眼カメラで、高い認識精度を実現する。2007年にドイツBMW社や米GM社、スウェーデンVolvo社が採用したのを皮切りに、世界の名だたる自動車メーカーが同社製の画像認識用SoC「EyeQシリーズ」を選んできた。現在の採用先は上記3社に加えて、米Ford Motor社や日産自動車、中国・上海汽車などがある。

 まさに破竹の勢い。既存の大手部品メーカーは慌てふためき、デンソーで画像認識を手掛ける技術者は、「打倒Mobileyeで開発している」と小声で打ち明けるほどだ。自動車メーカーは一般に、長年取り引きしてきた部品メーカーとの付き合いを重視しがちである。Mobileye社はそんな慣例をはねつけて、世界を代表する自動車メーカーから新しい取り引きを勝ち取ってきた。

 快進撃を続けるMobileye社。しかし、独壇場と言える地位に陰りが見えてきた。画像認識を手掛ける半導体メーカーの米NVIDIA社が、Mobileye社の牙城を切り崩しにかかっている。