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ホテルCaesars Palaceに設けられたTiVo社のスイート
ホテルCaesars Palaceに設けられたTiVo社のスイート
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 番組検索サービス大手の米Rovi社が、HDDレコーダーの元祖である米TiVo社を約11億米ドルで買収したのには驚いた。2016年9月のことで、筆者の自宅にも、PR会社のスタッフが説明に来たほどだ。TiVo社はHDDレコーダーの世界的な開発者だ。筆者は1999年のCESで、「今後はDVDなどのパッケージメディアではなくHDDにエアチェックする時代になるのか」と驚いた記憶がある。これまでTiVo社のDVR(デジタル・ビデオ・レコーダー)は約100万台が利用され、セットトップ・ボックスやモバイルデバイス向けに映像配信サービスソリューションも提供している。

 Rovi社がTiVo社を飲み込むというだけでもびっくりなのに、何と新しい社名が「TiVo」である。買収する側が買収される先の名前に変わるのだから、さらにびっくり。まあ、Roviという名前だって、旧社名のMacrovisionから、前半の「Mac」と後半の「sion」を削除したのだから、そもそもこの会社は社名にこだわりを持たない。2社が合併したのが2016年9月だから、まだ3~4カ月しか経過していないが、今後どのように2社の価値と資産を融合するかの展望を、「CES 2017」(2017年1月5~8日、米国ラスベガス)に合わせて会場近くのホテル(Caesars Palace)に設けられたスイートで得ることができた。

 Rovi社がTiVo社を買収した理由は2つある。1つが、TiVo社が、米Netflix社から番組情報を受ける3社のうち1社だったからだ(他は米Comcast社、米EchoStar社)。コードカットといって、ケーブルテレビからNetflixの視聴に移るユーザーが激増しているので、Netflixの情報は喉から手が出るほど欲しかったのである。