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地元の人との触れ合いが、「また行きたい」につながる

 大洗町と宮城県が利用したのはいずれも聖地巡礼支援アプリ「舞台めぐり」だ。ソニービルの運営やイベント企画などを手掛けるソニー企業が開発したアプリで、40本以上のアニメ作品に対応する。作品ごとに聖地の場所を地図上で示したり、AR機能を使ってキャラクターと記念写真を撮ったりできる。大洗町や宮城県の例のように、作品や地域ごとに異なるイベントを提供する機能も有する。

 舞台めぐりの生みの親であるソニー企業 事業開発室 コンテンツツーリズム課の安彦剛志氏によれば、ファンにとっての居心地の良し悪しが聖地の命運を左右するという。「地元の人が作品を愛しているということが、ファンをもてなす最高の環境になる。コンテンツを通して地元の人の優しさに触れれば、また行きたいと思える」(安彦氏)。

大洗を「ガルパン」で盛り上げてきたキーマンであるOaraiクリエイティブマネジメント 代表取締役の常盤良彦氏(左)と、アプリ「舞台めぐり」を企画・開発したソニー企業の安彦剛志氏
大洗を「ガルパン」で盛り上げてきたキーマンであるOaraiクリエイティブマネジメント 代表取締役の常盤良彦氏(左)と、アプリ「舞台めぐり」を企画・開発したソニー企業の安彦剛志氏
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 舞台めぐりには、SNSによる情報の拡散効果という大きな強みもある。キャラのAR画像と共にファンが撮影した風景や食べ物がSNSの投稿を通して多くの人の目に留まる可能性があるからだ。

 宮城県 土木部 空港臨空地域課 主幹の押野孝博氏は、「聖地巡礼を目的に訪れたファンや、SNSでの投稿を見た人たちが県内の魅力ある温泉や観光施設、特産物を楽しんでもらうきっかけにしていきたい」と語る。地域の名所やご当地グルメといった観光資源に、聖地巡礼というアニメ由来の新しい観光資源を組み合わせて、新たな価値を見いだせるかがカギだといえそうだ。