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 前回までに紹介した事例以外にも、様々な医療の場面でAIを活用していこうとする研究や取り組みが広がっている。その多くが、医師の診断や判断を補助するツールとしてAIを活用するものだ。

 医師が診療現場でAIを当たり前に活用する未来が訪れたとき、AIはいつまでも医師を補助するツールで甘んじ続けるのだろうか。AIの診断精度が高まれば、医師よりも高い精度で診断できるAIが生まれる可能性もある。そうなれば、いずれ医師の代わりにAIが診断を担うようになるかもしれない。

 とどまることを知らないAIの技術革新を医師はどう捉えているのか。日経メディカル Onlineの医師会員に聞いたところ、多くは見逃しや誤診を防ぐツールとして、肯定的に捉えていることが明らかになった。

図9 日常診療でAIが確定診断を行う日は来る?
図9 日常診療でAIが確定診断を行う日は来る?
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 調査では、AIが確定診断を担う日が来るのはいつかを聞いたところ、約85%の医師が時期はともかく、AIが確定診断を行う未来がいずれ来ると答えた(図9)。

図10 確定診断をするAI、使ってみたい?
図10 確定診断をするAI、使ってみたい?
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 さらに、もし確定診断を行えるAIが実用化されたら使ってみたいかどうかを尋ねた結果では、「ぜひ使ってみたい」「使ってみたい」と答えた医師が76.3%と大半を占めた(図10)。

 自由意見欄には、「見落とし防止、ダブルチェック目的で使いたい」(30代・一般外科)、「診断の補助、誤診防止、診断の迅速化につながる」(50代・一般外科)といった意見が寄せられた。その他にも、「確定診断に難渋するケースに活用してみたい」(40代・精神科)、「専門家のいない過疎地域での診療で利用したい」(50代・麻酔科)など、多くの医師が診断・治療における良き相談役としてAIを捉えていた。