新規事業開発マネジメントのフレームワーク

 今回は新規事業開発マネジメントのフレームワークを説明します。フレームワークとは枠組みのことで、新規事業をマネジメントする際に考慮する要素を示しています。

 なぜフレームワークが必要か?それは、フレームワークを用いると、目的実現のために必要な要素の考慮漏れを防止する効果が期待できるからです。もちろんフレームワーク自体が誤っていれば考慮漏れが発生してしまうため、批判的思考(あらゆる物事に対して論理性を持って批判的に考えること)でフレームワークを精査した上、活用していくことが重要です。

 新規事業開発において考慮漏れが発生しやすい事例を挙げると、誰がどこまでのリスクを負うことができるかの判断、不確実性の高いプロジェクトに従事しているメンバーの人事評価、アイデア出しなどプロジェクト化される前の活動に対するリソースのケアなどがあります。新規事業を開発するために直接的に実施すべきこと、例えば市場調査を行う、販売する商品を考える、といったことが考慮されていても、上に挙げたような間接的なことが考慮されなければ、新規事業開発の成功確率は低下します。

 では、次にフレームワークの構成要素を見ていきましょう(図1)。

図1●新規事業開発マネジメントのフレームワーク
図1●新規事業開発マネジメントのフレームワーク
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 このフレームワークは、大きく「新規事業開発方針」「プラットフォーム」「業務推進」の3つの要素から構成されます。

 「新規事業開発方針」は、経営目標・方針に基づき、新規事業開発全体の位置付け、目的、目標を決定し、目標達成のための方針を定めることです。

 「プラットフォーム」は、新規事業開発方針に基づいて構築・運用される基盤であり、プロセス、ツール、ナレッジ、場といった仕組みのことです。

 「業務推進」は、プラットフォームを有効に活用して実務を推進するためのプロジェクト・マネジメントや機能別組織運営のことです。

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