PR

「女性に合わせて体調を整える」といった使い方も

 Seemを応用した今後の可能性の一つとして、「女性の妊娠しやすいタイミングに合わせて、男性も生殖機能の状態を整えることに利用できれば」と入澤氏は期待する。精子の状態は、ストレスや寝不足、たばこによって変動するためだ。心身の調子によって生殖能力が左右されることは、医学的エビデンスとしては確立されていないものの、臨床医の間では周知の事実だという。

Seemアプリ画面に表示される時系列グラフ。長期に渡って計測を続けると同一人物でも心身の状態によって測定結果にばらつきが生じている(画像提供:リクルートライフスタイル)
Seemアプリ画面に表示される時系列グラフ。長期に渡って計測を続けると同一人物でも心身の状態によって測定結果にばらつきが生じている(画像提供:リクルートライフスタイル)
[画像のクリックで拡大表示]
 つまり、生活改善によって精子の状態が良くなる可能性があるのだ。実際Seemを使って計測をしたところ、「自分の健康状態がダイレクトに反映されている印象を受ける」と入澤氏は話す。女性が基礎体温などを管理するのと同じように、男性はSeemで体調を管理するという使い方も考えられる。

 これまでは生殖能力を手軽に可視化するツールがなかったため、妊娠までにどのようなPDCAサイクルを回せるのか手探りの状態だったという。今後、Seemを活用して「生活リズムの調整や食生活に気を配ることがどれだけ生殖能力に影響を与えているのか調べるなど、さまざまな可能性が広がっていくのではないか」と入澤氏は展望する。

 臨床医からの期待もある。日本生殖医学会からは、「Seemによって新しい妊活文化の実現に期待する」というコメントが寄せられたという。臨床医の間でも、これまで男性が病院に来ないことに長年課題を感じていたというのだ。

 リクルートライフスタイルでは、Seemを皮切りに男性不妊の知識の啓発も行いたい考えだ。2017年5月19日にはSeemのサイト上に「Seemラボ」というメディアをオープン。妊娠の仕組みや女性の体について情報発信を行う。「正しい情報を広めることで、知識がないために不妊治療の動き出しが遅くなってしまうことを防ぎたい」と入澤氏は意気込む。