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子ども向けウエアラブルで得た知見を横展開

Moff 代表取締役の髙萩昭範氏
Moff 代表取締役の髙萩昭範氏
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 「高齢者に楽しく適切に運動をしてもらいたい」。Moff 代表取締役の髙萩昭範氏はモフトレの狙いをこう話す。運動は、認知症や寝たきり、生活習慣病など高齢者が抱えるさまざまな社会的課題の解決につながる。同氏はそう考えた。

 主なターゲットは要介護認定を受けている高齢者。なかでも「認知症患者と特に親和性が高い」と髙萩氏は期待する。認知症患者にとって運動は、薬事療法の次に効果があるといわれている。しかし、認知症患者は言葉による指示を理解することが難しいため、介護する側のハードルが高く運動介入をあきらめている施設が多いのが現状だという。

 同社はこれまで、Moff Bandを使った子ども向けの事業を展開してきた。その一つが、Moff Bandを装着した腕を動かすと、専用アプリ上でさまざまな楽器の音が鳴るというもの。「動いたら音が鳴るという単純な仕組みだったが、子どもや知的障害を抱える人に好評だった」と髙萩氏は述べる。

 この事業を通じて、体を動かした分だけ反応を返すことができるというウエアラブルデバイスの利点が見えてきたと髙萩氏は言う。「ウエアラブルデバイスと運動の相性は良い」と踏んだ同氏は、ウエアラブルデバイスを活用すれば、高齢者に体を動かしてもらえると考えたわけだ。

 モフトレの利用イメージは次の通り。まず、介護施設の利用者である高齢者がMoff Bandを装着し、タブレット端末のアプリ画面から流れるトレーニングコンテンツの動画に合わせて運動をする。トレーニングメニューの選択など、アプリ自体の操作はスタッフが行うため、デバイスに慣れていない高齢者が使い方を覚える必要はない。

 利用者はアプリ画面を見ながら音に合わせて体を動かすだけで訓練を行うことができる。これは子ども向けサービスが知的障害者に好評だったことにヒントを得た。これまで指示を理解するのが難しかった認知症患者にとっても、映像を見て動くという非言語的なアプローチは理解しやすいというのだ。実際、介護施設にモフトレを試験導入した際には、「Moff Bandの装着を嫌がる利用者はおらず、自主的に体を動かして楽しそうな様子が見られた」と髙萩氏は話す。

「モフトレ」を使った日常動作トレーニングのイメージ動画