PR

介護用チャットボットが介護者を指南

 今回のプロジェクトで人工知能を利用するのは、介護計画の作成支援だけではない。中元氏が「当社のプラットフォームの最もウリとなる部分」だと強調するのが、人工知能を活用した自動会話プログラム「介護用チャットボット」だ。介護現場の職員が日々の介護業務を行っていく上で判断に迷うような事例に遭遇した際に、介護チャットボットが対話形式で標準となる手順の回答を提示し、介護職員をサポートする仕組みである。

介護者をサポートする介護チャットボットの概要
介護者をサポートする介護チャットボットの概要
[画像のクリックで拡大表示]

 従来、介護担当者の迷いや質問は、その内容によらず他の介護担当者が解決策を提供してくれることが多い。「介護現場の標準的な質問は人工知能が提示してくれ、高度な判断を必要とするケースだけ他の介護担当者の力を借りればいい。標準的な質問への回答に割かれる時間を削減でき、経験値の低い職員に対する底上げも期待できる」(中元氏)。介護用チャットボットを利用して介護現場の生産性向上を図るサービスは、「これまで市場に存在しなかったサービスだ」(同氏)と胸を張る。

 さくらコミュニティサービスは、人工知能で解析された情報が日本KAIGOプラットフォームを利用する事業者の介護の質向上とともに、介護におけるサービスの標準化に寄与することを期待している。「介護サービスの標準化により収集されたデータは、長期にわたる経年変化を解析することで、介護計画の生成やチャットボットだけでなく、個人の介護状態の方向性を早期に把握できる可能性がある。我々の最終的な目標は、この確率予測モデルを用いて介護計画にフィードバックすることで、予防介護を実現していくことにある」と中元氏は意気込む。