PR

病院を続けていくために

 病院長の石川氏がICTを積極的に活用するのは「この地域で継続して安定的に病院を続けていくため」と話す。地方では人口減が急速に進んでおり、職員の確保が難しくなっている。ICTによる業務効率化は、患者へのサービス向上と職員の働きやすさの両立のために避けて通れない。

石川記念会HITO病院の外観(出所:HITO病院)
石川記念会HITO病院の外観(出所:HITO病院)
[画像のクリックで拡大表示]

 ICTを活用したサービスを導入するだけでなく、誰もが使える環境の整備にも乗り出している。例えば患者が診断内容を閲覧できるスマホアプリを導入したが、高齢者などで使い方が分からない人も多かった。

 そのため、アプリや健康管理機器の使い方を教えるカウンター「HITO Bar」を病院内に設置した。携帯電話会社はスマホの使い方を教えてくれるが、特定のアプリの使い方は教えてくれない。「我々が教えるしかない」(石川氏)として、カウンターの設置を決断した。ICT担当の職員などが患者の相談に応じている。

スマホアプリなどの使い方を教えてくれるカウンター(写真:日経 xTECH)
スマホアプリなどの使い方を教えてくれるカウンター(写真:日経 xTECH)
[画像のクリックで拡大表示]

 今後もHITO病院に適したICTを導入していくとともに、導入したシステムの改良も続けていく。電子カルテの入力時間の削減に寄与したスマホによる音声認識システムも、さらなる進化を目指している。電子カルテと連携することで、事務員を介さなくても「電子カルテに直接入力できるようにしていきたい」(リハビリテーション部の篠原氏)という。