このコラムについて
本連載ではApple社に関連した事例を引用しながら、技術者に向けて特許制度をはじめとする知財制度のイロハを解説します。製造業にとって知財戦略は重要なものです。とっつきにくいテーマですが、できるだけ分かりやすく解説していきますので、お付き合いください。
富澤 正
弁理士。コスモス特許事務所パートナー
弁理士。コスモス特許事務所パートナー

本連載ではApple社に関連した事例を引用しながら、技術者に向けて特許制度をはじめとする知財制度のイロハを解説します。製造業にとって知財戦略は重要なものです。とっつきにくいテーマですが、できるだけ分かりやすく解説していきますので、お付き合いください。
米Apple社にまつわるトピックから知的財産権の仕組みを解説する本連載も、最終回となりました。今回は、米Apple社の知財戦略の意表を突いた日本企業や個人発明家のエピソードにスポットライトを当てていきます。
知的財産権としての「デザイン」は、主に「意匠権」として保護されます。特許や商標に比べると意匠はニュースなどで取り上げられることも少なく、なじみが薄いかもしれません。今回はそんな意匠権を中心に、デザインを保護する仕組みを解説していきます。
こんにちは。弁理士の富澤です。前回は米Apple社が出願した「手巻き式Apple Watch」関連の発明をネタに、「特許」の基本的な仕組みをお話ししました。今回は引き続き「Apple vs Appleの争い」に注目して、商標の仕組みを解説していきます。
先日居酒屋で米Apple社の製品が話題になったとき、ある学生が「次のApple Watchは手巻き式のものが出るらしいよ」という話をしてきました。彼が言うには、Apple社は竜頭(りゅうず)を巻いて充電する「手巻き式Apple Watch」に関連した技術の特許を取っているらしいのです。