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 前回のコラムでは、英国や米国などにおいて、政府主導でPX(患者経験価値)を指標とした患者調査が行われていること、PXを改善させることで病院経営にプラスの効果があることをお伝えした。最終回となる今回は、日本におけるPXの活動をお伝えしたい。

「PX研究会」が発足

 海外で注目を集めているPXは、日本の医療機関でも有効な指標なのか? これを検証するために、東海大学医学部 血液・腫瘍内科 教授の安藤潔氏を世話人とする「PX研究会」が2016年5月に発足した。

「PX研究会」の世話人と賛同者
「PX研究会」の世話人と賛同者
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 目的は3つ。すなわち、(1)PXの理解を深めること、(2)日本の医療機関でもPXは医療サービスの質を高める指標として有効なのかを検証すること、(3)日本の実情に合ったPXサーベイを開発し日本での普及を図ることにより、患者中心の医療を実現すること、である。

勉強会の様子
勉強会の様子

 研究会は、医師、看護師、医療事務などの医療機関勤務者を中心に構成されており、会費は無料(2017年7月31日時点)。勉強会を月1回東京(イトーキ本社)で開催している。

 毎月テーマを変えて開催される勉強会の参加者は、九州~関東地方の病院に勤務する医療者が中心で、所属は大学病院、民間病院、公立病院、半民間病院などと多岐にわたり、病床規模、機能もさまざまである。このような異なるバックグラウンドを持った医療者が議論しあう。