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健康経営のさらなる追求に幸福度は使えるか

エムティーアイ ヘルスケア事業本部 副本部長の秋田正倫氏
エムティーアイ ヘルスケア事業本部 副本部長の秋田正倫氏
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 健康経営のさらなる追求に幸福度は活用できるのか。エムティーアイ ヘルスケア事業本部 副本部長の秋田正倫氏は、健康経営に幸福度を用いるなら「結果指標として使うべき」と指摘する。前述のように幸福度を定量化しようとする試みは出てきているものの、もともと幸福度は主観的な要素が強い。そのため、従業員の幸福度は上げようとして上げられるものではないと同氏は考えているからだ。

 健康経営とは、従業員の心と体にアプローチすることで「十分にパフォーマンスできる“基礎体力”を作ることだ」と秋田氏は話す。その上で生産性が向上すれば、結果として従業員も幸せだと感じられる状態になると見る。

フジクラ社内に設置したうんてい。ぶら下がることで肩凝りを軽減する狙いがある
フジクラ社内に設置したうんてい。ぶら下がることで肩凝りを軽減する狙いがある
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 健康経営にいち早く取り組んできたフジクラでCHO補佐を務める浅野健一郎氏は、「どの指標を使うかが重要なのではなく、どういう目的を達成するために健康経営を行うのかを明確にすべき」と話す。「目的がはっきりしないと、どう取り組めば良いか分からなくなってしまう」(同氏)からだ。(別掲記事「経営層が挑戦し続けることが社員幸福度を上げる」参照)。

 同社では、健康経営という言葉が普及する以前から「社員が活き活きと仕事をしている会社をつくる」という目標を設定していた。そのため、社員の「活き活き度」を指標の一つとして用いている。

フジクラ CHO補佐の浅野健一郎氏
フジクラ CHO補佐の浅野健一郎氏
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 活き活き度は、厚生労働省が推奨している新職業性ストレス簡易診断票や運動機能検査、健康診断などの結果を使って統合的に測定するもの。その結果を受けて、活き活きと働くことを阻害している要因を取り除くための取り組みを実施してきたという。

 もっとも、目的だけで従業員は簡単に動いてくれるものではない。そこで、「こうした取り組みを行えばあなたの幸福度も上がる」という説明の仕方ができれば、「従業員にもメリットを感じてもらえるだろう」と浅野氏は考えている。