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【インタビュー1】日本企業はもっと社員幸福度を重視すべき

カルチャリア 代表取締役社長 CEO ワークスタイルコンサルタント
奥山由実子氏

カルチャリア 代表取締役社長 CEO ワークスタイルコンサルタントの奥山由実子氏
カルチャリア 代表取締役社長 CEO ワークスタイルコンサルタントの奥山由実子氏
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 日本企業の問題点は、社員幸福度を重視していないことだと思います。これだけうつ病の罹患率や自殺率が高いのは、「時間になったら電気を消して残業を減らす」というやり方が間違っているからではないでしょうか。

 本当にやりたくて楽しい仕事なら、寝る間を惜しんでも苦ではありません。心の病を発症したり自ら命を絶とうと考えたりするのは、仕事をやらされていると感じるからです。

 私たちの会社では、自社で作成した「ハピネス・サーベイ」という調査を使った企業コンサルティングを行っています。これは、明るいストレスチェックのようなテストです。

 ストレスチェックでは「ストレスはありますか?」と聞くところを、ハピネス・サーベイでは「会社に行くのは楽しいですか?」と聞いてみたりします。ほんの少し言葉の使い方が違うだけですが、前者の質問は「ストレス」という言葉が頭に残るのに対し、後者では「楽しい」という言葉が残ります。言葉の使い方一つでも、幸せに結び付けられるように工夫しています。

 ハピネス・サーベイでは、「職場の人と昼食を共にしていますか?」「会社に心を許せる人がいますか?」などと質問をしています。職場に心を許して話せる人がいると答えた人が多い会社ほど離職率が低く、営業成績が良いのです。

 つまり、「業績が高ければ社員幸福度が上がる」のではなく、「社員幸福度が高ければ業績が上がる」というわけです。これは、嫌々仕事をしている人よりも、楽しく仕事をしている人の方が自分で考えて仕事を工夫するようになるからだと考えています。

 幸福度を高めるには、「仁王立ちをして腰に手を当て、2分間立つ」と良いです。1日の大半をパソコンに向かっていると、目線が下がり、胸はしぼみ、息をあまり吸えない姿勢で数時間過ごすことになってしまいます。仁王立ちをして胸を張って立つと、息が深く吸えます。この状態で2分間深い呼吸をすると、脳が冴えて幸福度を高めることができるのです。

 あるいは、1日の終わりに誰かに「ありがとう」と言ってから帰ることも有効です。感謝を伝えることで誰かとつながっているという幸福感を感じることができます。小さなことですが、こうしたことを真剣に行うと次第に営業成績も上がっていきます。

 社員幸福度に着目した働き方は、日本ではまだ馴染みがないものですが、今後そうした企業は増えていくと思います。そのお手伝いをしていきたいです。(談)