PR

【インタビュー3】経営層が挑戦し続けることが社員幸福度を上げる

ピアズ 代表取締役
桑野隆司氏

ピアズ 代表取締役の桑野隆司氏(子連れ出勤をしている社員の子供、たいが君と一緒に)
ピアズ 代表取締役の桑野隆司氏(子連れ出勤をしている社員の子供、たいが君と一緒に)
[画像のクリックで拡大表示]

 私たちの会社では、社員が働きやすい環境を整えるために「社員幸福度(Employee Happiness)」という指標を使っています。一般に用いられる「従業員満足度(Employee Satisfaction)」が給与待遇や福利厚生などの“働きやすさ”を表す利己的な指標であるのに対し、社員幸福度は仕事のやりがいなどを測る利他的な指標と定義しています。

 具体的には、自己実現や仲間意識、社会貢献などに関する質問をすることで社員幸福度を測っています。例えば、「相談できる仲間はどれくらいいますか?」「社員に目指すべき人や尊敬できる人がいますか?」などの質問で調査をします。

 離職率が高いという問題を抱えている企業が多いですが、従業員が企業を辞めるのは本人が満たされていないからです。だからといって従業員満足度を上げるために給与を上げたり福利厚生を改善したりすることだけでは、離職の問題を根本から解決することにはなりません。

 我々の会社では、なぜ満足していないのかという原因を考えます。給与に対する満足度が低いと感じる社員に散財癖があることが分かったときには、お金の使い方を学ぶセミナーを開催したりしました。

 足りないものを補うよりも、社員の心のアンテナを磨くほうが良い場合もあります。人材育成の要素もありますが、しっかりと要因を分析した上で、策を講じることが社員幸福度につながると思っています。

 社内では、社員幸福度を高めるために“人を喜ばせることができた”と実感できる取り組みをいくつか行っています。例えば、社員同士が感謝の気持ちを手書きのメッセージカードに書いて贈り合う「サンクスカード」の取り組みでは、感謝を伝えられる側はもちろん、伝える側も人を喜ばせることで幸福感を味わうことができます。

 子育てをしている社員の動画を作成する「がんばるパパママプロジェクト」も実施しています。「パパがこんなに頑張っているんだよ」「ママってかっこいいんだよ」ということを子供に見せることで、子供が親を尊敬する気持ちが芽生えます。親も子供も喜ぶ姿が見られるのは嬉しいですし、家族を大切にされた社員は会社への帰属意識も生まれるのです。

 ただし、こうした取り組み自体を行えば、必ず社員幸福度が高められるというわけではありません。どうしたら社員が気持ち良く働けるかを考え、経営層が挑戦し続けることが大切だと思っています。(談)