夢は最年少のJリーグ社長

今後はどういうチャレンジをしていきたいですか。

梅澤優太氏
梅澤優太氏
(写真:石井宏司)
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梅澤 自分はスポーツ業界が好きなので、生涯スポーツ業界でキャリアを創って行くための一つ目のステップがここだと考えています。もちろん、今のこの役割を全力でやっていますが、夢は最年少のJリーグの社長になることなんです。現在は32歳というのが記録で、今僕が21歳なので、なんとか努力すればクリアできるんじゃないかなと思っています。

 自分のロールモデルとして、FC琉球の社長をしている倉林 啓士郎さんの存在があります。中高大のサッカー部の先輩で、大学4年生の時に会社を立ち上げ、今はJリーグの社長にもなり、いろんな新しい取り組みをしています。高校の時ぐらいから倉林さんのことを知ったり聞いたりしていて憧れてきました。

 その倉林さんと、ビジネス的には会社対会社という形で、対等に話す機会を作ることができて、この仕事についてさらに確信を持てました。だからこそ、僕がスポーツ業界を楽しくしていかないといけないと思うし、もっと優秀な人材が業界に入って来ないといけないなと思っています。

的矢知樹氏
的矢知樹氏
(写真:石井宏司)
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的矢 自分は今、数学が得意なことが軸だと思うんですが、社会人になったら数学が得意というのでは通用しないと思っています。この経験を通じて、もう少し軸をしっかり作っていくことをしようと考えています。そういう意味では、博士課程、Ph.Dを取るというチャレンジはすると思います。

小林 いずれにせよ、この会社を大きくしないと意味がない、というのは常に考えています。出口については、バイアウトか、株式上場か、息子か誰かに譲るという3択しかないと思っていますが、いずれにせよこの会社が発展していかないとそれも実現できません。

 今はWhooop!というアスリートの電子トレカサービスをいろんなチームに拡大することに全力を傾けています、これだけでなく、さまざまな事業をやっていければと思っています。

 インターネットができて、今の世の中は「バーチャル」に流されているかもしれませんが、歴史的に見てリアルに必ず回帰すると思います。そのタイミングでリアルなところで受け皿になるようなビジネスを必ずやりたいと思っています。

 スポーツは生身の人間がやるものですし、ストーリーがあるし、ちゃんとストーリーがあることをやりたい。どの人にとっても、人生なにがしかストーリーがあるはずですし。それぞれのストーリーをくみ取るべきだと思うんです。

今後、あなたたちのような東大生は増えるのでしょうか。

小林 経済環境がいい限りは増えるのではないでしょうか。売り手市場だからこそ、いつでも大企業には入れる、という意識はどこかにあるかと思います。だったら大学生のうちに、ベンチャーという経験をしておこうという大学生は増えるでしょう。日本も元々は自営業の国だったはずで、大企業に集約していった周期が一回りすれば、また自営業というところに回帰していく波があると考えています。

 結局はリスクとリターンのバランスです。今は起業のリスクがすごく下がってきている。一方で、大企業に入っても大した経験ができない、リターンが少ないということもあります。今はインターネットでいろんな情報を知ることができて、いろんな人と出会える時代になってきているので、これまでと違う選択をする東大生も、少しずつ増えてくるのではないかと思います。

(完)