2020以降に迎えるTリーグの新たな開幕

そうした中で10月24日にTリーグが開幕しました(取材日は11月2日)。

柏原 両国国技館で行われた開幕戦には多くの観客が訪れてくれて、今までにない演出もありました。選手が萎縮してしまうほどの雰囲気だったと思います。一方で課題もありました。告知も遅かったですし、広報的な部分で各チームとの連携もうまくいかない部分もあり、準備不足だったのは否めません。新しいものを創っているので仕方ない面もあるかもしれませんが、もっと計画的に進めていくことが必要ですし、逆に言えばそれができれば可能性は広がると思っています。Tリーグは卓球を国技にすることを目指し、そのために世界最高峰のリーグをつくっているわけですから。

卓球を国技にしていくために、今の段階で改善すべき点、足りないと感じる点はありますか。

柏原 やはり責任を持って動く人が使命を持つこと、より高い思いを持つことが必要ですし、そういった人がリーグ内に増えないといけないと思っています。そうした人々が引っ張っていけば、より発展する可能性が相当に高いはずです。

T.T彩たまの場合はホームゲーム扱いの試合は12試合ありますが(全21試合中)、実際に埼玉県内で開催される試合は6試合です。他チームの場合も、ホームタウンで行われる試合は多くて8試合です。この数字は少ないのではないかという印象を持っています。

柏原 それは私も感じていますが、2020年までは仕方ないのかなとも思っています。というのも、東京オリンピックの出場権は2019年の世界選手権のランキングで決まることになるので、選手たちがリーグ戦に参加するのも簡単にはいきません。それに体育館自体も足りていないので、今シーズンは平日開催が多いんです。

 ただ、2020年以降はチーム数が6〜8チームに増える予定ですし、二部制、あるいは三部制になっていく可能性もあるので、オリンピックが終わってからどうなっていくかが鍵になると思っています。