サッカーだけでなくすべての日本代表をサムライブルーで応援

組織改革の他にも、JFAは2017年からマーチャンダイジングやライセンスビジネスへの取り組みを強化されています。2018年10月23日~24日には、JFAハウスで日本代表オフィシャルグッズやライセンス商品を紹介する「Spring-Summer 展示会」を開催しました。こうした動きの狙いは何でしょうか。(取材日は10月25日)

須原 私としては、JFAのロゴがついたグッズや、サッカーに関するアイテムを日本中の人に持っていてもらいたいんです。その意味では、個別のJリーグクラブのグッズでもいいのですが、日常的にサッカーを身近に感じてもらいたいという思いがあります。

 もちろん、サッカーを一番身近に感じてもらう方法は実際にフィールドでボールを蹴ってもらうことであったり、スタジアムに来てもらって応援してもらう、あるいはテレビやDAZN(ダ・ゾーン)でサッカーを観てもらうことです。ただ、サッカーに関するグッズを持ってもらい、サッカーとのチャネルを増やしていくことが、人々とサッカーを近づける大きなポイントだと考え、こうした動きを実践しています。

今回のSpring-Summer 展示会では、普段使いできるようなデザインのグッズも多く目にしました。

須原 サッカーを文化にしたいという思いがありますので、いろんなところに浸透させていくために、そうしたデザインのグッズが多くなっています。グッズの企画については私が指示を出しているわけではないのですが、「よくこんなグッズを思いつくな」と感心しています(笑)

 これはアディダス(adidas)さんから提案されたことですが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの時には、サッカー日本代表の試合をサムライブルーで埋め尽くすのはもちろん、その他の競技でもサムライブルーのグッズを身に着けて日本のチームや選手を応援してもらいたいという思いがあります。

 例えばテニスで大坂なおみ選手や錦織圭選手が出場した時、ファンがまちまちのユニフォームを着て応援をしても、なかなか一体感は出ませんよね。でも多くのファンがサムライブルーの応援グッズを身につけると一体感が出ると思うんです。つまり我々が提供するグッズは、サッカー日本代表を応援するだけではなくすべての日本代表を応援するためのものなのです。もちろんそれが実現するかどうかはわかりませんし、半ば夢物語的な部分はありますが、そういったムーブメントを作っていくことは、サッカーだけではなく、スポーツのため、ひいては日本のためになると思っています。

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2018年10月23日~24日にJFAハウスで開催された「Spring-Summer 展示会」の様子。普段使いを意識した洗練されたデザインのアイテムや、インバウンドを意識した商品などが多数紹介された
2018年10月23日~24日にJFAハウスで開催された「Spring-Summer 展示会」の様子。普段使いを意識した洗練されたデザインのアイテムや、インバウンドを意識した商品などが多数紹介された
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