日本一オープンなクラブとして様々な組織と協業を図る

資金調達の点で言うと、最近ではサッカークラブがサッカーやスポーツ以外のビジネスに進出することも増えています。おこしやす京都ACの場合、そうした取り組みは考えていますか。

添田 我々の場合、自分たち主導でサッカー以外のビジネスに取り組むことは考えていません。あくまでもサッカーを本業として、パートナーシップを組んでいただいたり、チケット収入を得ていくことを考えています。ただ、本業の枠の中で色々な企業や組織の方に、我々のクラブを使っていただくことは考えています。

 ハウステンボスはIT企業などに実証実験の場として、テーマパークの敷地を提供していますよ。あのような形で、例えばサプリメントを開発したいという企業があれば、我々のクラブの選手たちで効果を試していただいたり、SNSを活用したウェブマーケティングの実証実験などもできると思います。あるいは大学などと連携して学生に集客を任せるなどすれば、スポーツビジネスを実地で学ぶ場を提供することにもなります。そのような形で、常時10〜20ほどのプロジェクトが周っているクラブにしていきたいと考えています。

 もちろんそのためには、僕たちが新しいスポーツの見方や、スポーツを活用したビジネス展開の切り口を提示していかなくてはなりません。クラブのコミュニティー性や教育への取り組みなどに意義を感じてもらえれば、例えサッカーやスポーツに興味がない企業であっても、価値を感じてもらえると思います。それは京都や日本だけではなく、世界中に対しても同様です。日本一オープンなクラブにしていき、様々な人々と一緒に何かに挑戦していきたいですね。

20代のうちにJリーグ入りを目指す

最後に、今後の抱負を教えてください。

添田 繰り返しになってしまいますが、クラブとしては1つでも上のカテゴリーに行くことを目指しています。それが先ほどのビジョン達成にもつながっていきますから、そこに全力を尽くしていきたいです。

 僕個人としては、順調にクラブを成長させていくことができれば20代のうちにJリーグクラブの社長になることができますから、それも実現させたいです。それぐらいのインパクトを残せないと、後に続く若い人たちが増えないと思っているからです。幸か不幸か、今そうしたポジションにいるのは僕ぐらいですので、自分がしっかりと経営者として動いていくことがスポーツ業界を変えることにつながることを意識していきます。当然厳しいことの方が多くなるとは思っていますが、それでもしっかりとやり切っていきたいですね。