スポーツビジネスの現場に女性を増やすべし

 スポーツを楽しむ女性を増やし、定着させていくために必要なのは、端的に言えば「乙女心」をつかむことだ。とはいえ、男性だけで乙女心をつかむのは大変なことだ。ではどうすべきか。答えは単純で、プロモーションやコンテンツを考える側、つまりスポーツビジネスの現場に女性を増やすことが肝要なのだ。スポーツビジネスの現場に女性が増えれば、女性ファンが増えるだけでなく、その競技に取り組む女性アスリートの増加などの効果も期待できる。

 現在スポーツビジネスの第一線で活躍する経沢氏は「Bリーグは“やってみなはれ”という雰囲気があり、やりたいと思っていることに積極的にチャレンジできています」と前置きしながら、一方で、リーグ側の男女比には改善の余地があるとも話した。

 「Bリーグは女性の観客が多いのに、リーグの部長以上は男性ばかりで、クラブ経営者も皆が男性です。会議の場で“女性はどう思う?”と問われると、答えるのは私しかおらず、私の意見がサンプルとなってしまうんです。それではリーグのためにもファンのためにもよくないと思っています。そこで私は、“女性がもっとスポーツ業界に増えてもらえるように頑張る”ということを裏ミッションに掲げています」(経沢氏)

 優秀な女性がスポーツビジネスの現場に入り、女性客を増やすことに成功しても、後に続く人材がいないと、一過性の取り組みになりかねない。ダイバーシティーが叫ばれる世の中にあって、スポーツビジネスの現場もまた、多様な人材の雇用と育成が急務であるといえるだろう。