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位置情報を活用してサービス提供

―第4の位置情報サービスは、スタジアムでどのように活用されるのですか。

Mitra 位置情報サービスは、最近になって要件として出てくるようになりました。個々の観客がスタジアムのどこにいるかを把握し、スマホのアプリで位置情報を利用した各種のサービスを提供するのです。

 想定するサービスは、主に3つあります。最初が飲食の配達。観客がアプリで注文した飲食物を座席に届けるために、位置情報を活用します。2番目はスタジアムで販売している商品の告知。例えば、スタジアム内を回る販売員が観客の近くを通る時に、「ビールを売りに来ています」などのメッセージをアプリに通知します。

 3番目が観客の誘導です。例えば、座席に一番近いトイレが混雑しているときに、空いているトイレを案内したり、試合後にスタジアムを出る際に渋滞を緩和するようにエリアごとに観客を誘導したりします。

 位置情報サービスを提供するために、アルバはトッテナムの新スタジアムにBluetoothビーコンを導入します。アプリをインストールしたスマホを持った人がビーコンの周辺を通ると、その位置情報を把握する仕組みです。

位置情報を取得するBluetoothビーコン
位置情報を取得するBluetoothビーコン
(出所:HPEの資料から)

―御社はトッテナム・ホットスパーFCの最新スタジアム向けに、スマホのアプリを開発されるのでしょうか。

Wood そうです。専用のアプリを開発します。リーバイス・スタジアムでも、我々のシステム基盤を利用してアプリを開発しました。

 これらのアプリを通じて、経路案内やスポーツくじ、飲食物の注文などのサービスを提供します。チケットの電子化にも対応できます。座席や駐車場の位置、経路の案内などもアプリを通じて提供します。

 さらに、トッテナムで実際に導入するかは未定ですが、私たちは、アプリ内にファンのコミュニティーを作ると良いのではないかと考えています。同じ試合を見に来たファンの間で、フォーラム上で観戦した試合の名シーンなどを共有できたら面白いと思います。既にリーバイス・スタジアムのアプリにはファン同士で交流できる機能があります。

 スタジアムにITインフラとそれを活用するサービスを導入する1番の目的はファンのエンゲージメントを高めて、より多くの人にスタジアムに来場してもらうことです。そのためには、様々なサービスを提供する快適なスタジアムと、スタジアムに行けなかったファンが「次は行きたい」と思えるようなコミュニケーションサービスが必要です。ITはそれを実現するツールなのです。