ベルギーにチャンスがある理由

――スポンサー企業の欧州進出を支援したいとのことですが、その点で、なぜベルギーリーグにチャンスがあると思ったのですか。

村中 例えば和食はベルギーでも人気なのですが、食関連の日系企業がベルギーにあるかというと、実はゼロです。お寿司屋さんをはじめ、日本食のお店はありますが、個人が経営しているものです。このような国ですので、進出したい企業のお手伝いができると考えています。

 ベルギーに来て分かったのですが、ベルギーでは日本人や日系企業がとても信頼されています。シント=トロイデンVVの元オーナーも、日本人をとても信用していました。これもベルギーにチャンスがあると考える理由の1つです。

 それから、これはシント=トロイデンの話になりますが、自治体がとても協力的です。市長が「デジタルの街にしたい」と言っているんです。ITに理解があって、好きなんですね。議会もネット中継しているくらいです。

――サッカークラブ事業の短期的な目標を教えてください。

村中 ベルギー1部リーグで6位以内に入り、「プレーオフ1」に出場することを目標にしています。6位以上と7位以下では全然違います。ちなみに、昨季の2017~2018年シーズンは16チーム中、10位でした。

 6位以内に入り、プレーオフ1に出場できれば、放映権料が上がります。また、入場料収入も増えます。7位以下に終わった場合は「プレーオフ2」に出場しますが、シント=トロイデンの場合、これは年間シートのチケットで入場できます。一方、プレーオフ1の場合、年間チケットとは別にチケットを発売するので、入場料収入は確実に増えます。しかも、プレーオフ1では強豪チームとばかり対戦するため、毎試合たくさんの入場者数が期待できます。

 さらに、プレーオフ1で好成績を収めて、ヨーロッパリーグ(EL)への出場権を得たら、その放映権はリーグとは別ですので、大幅な増収になります。もしプレーオフ1で2位になればチャンピオンズリーグ(CL)の予備予選、1位になるとCLの本戦に出られます。収入の桁がどんどんと上がっていくイメージです。

シント=トロイデンVVのサポーター((C)STVV)
シント=トロイデンVVのサポーター((C)STVV)
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