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信頼関係が創造のスタート地点

 信頼は組織を動かす最も基本的な力である。トップマネジメント*1が社員を信じず、社員もトップマネジメントを信じない状態が続けば、会社の存続すらおぼつかない。中でもイノベーションは会社と社員の信頼関係が特に重要になる。イノベーションは、担当者自身の能力に負うところが大きく、失敗する可能性も高い。信頼関係がない中で、イノベーションに挑戦することはとても難しい。集中できないし、失敗のリスクを担当者個人が負うことになる。

*1 トップマネジメントは、JIS Q9000:2015で定義される経営用語で、「最高位で組織を指揮し、管理する個人またはグループであり、組織内で、権限を委譲し、資源を提供する力を持っている」(同10ページ)人たちのことである。

 「なぜ、イノベーションが必要なのですか」という素朴な質問を受けたことがある。確かにある種のトップマネジメントにとっては、イノベーションは不要ともいえる。例えば、自分の在職期間のことだけを考えているトップマネジメントだ。イノベーションへの投資はすぐには回収できないので、今の利益を減らしてしまうお荷物となる。こんなトップマネジメントの下ではイノベーションなど望むべくもない。