日本は全体の平均より「広かった」
Loxton氏は、ロシア大会でのブラジル代表を例に挙げた。ブラジル代表は、ボールを持っている時は965平方メートルの面積内で動いている。一方、ボールを持っていない時には、679平方メートルの面積内にいる。守備時のスペースを約2/3にしていたのだ。
さらに、今回参加した全32カ国のデータを紹介した。優勝したフランスは守備時に542平方メール、ちょうど各国の中間ぐらいだった。特徴的なのは、準優勝したクロアチアだ。437平方メートルで、狭さでいうとアイスランドに次いで2番目だった。一方、日本は580平方メールで21番目。全32カ国の平均より広い。
一方、ボールを持っている時にフランス代表は748平方メールと、平均より少し狭くなっている。クロアチアは762平方メートルでフランス代表より少し広い。日本は802平方メートルで22番目だった。
ではボールを持っている時と、持っていない時の差はどうか。Loxton氏は「優勝したフランスに比べると、他の国はボールを持っていない際に非常にコンパクトになって、強い敵の攻撃から守ろうとしていた傾向があることが分かる」と分析した。