AIが4シーンを推定

 顔がほぼ正面を向いている写真については、米マイクロソフト(Microsoft)が提供するAIサービス「Microsoft Cognitive Services」の「Face」APIで判定する。ただしFace APIで判別できるのはほぼ正面の顔が写っている写真に限られ、「全体の20%ほど」(富士フイルムソフトウエアの佐藤力イメージワークスチーム長)。Face APIでの判定が難しい写真は、Azureのサーバーレスサービス「Azure Functions」上で富士フイルムソフトウエアが独自開発した画像処理AIで推定する。

選手名情報自動タグ付け機能の基本構造
選手名情報自動タグ付け機能の基本構造
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 独自開発のAIは、選手の利き手や「打撃」「投球」「守備」「走塁」の4シーンを推定。NPBの公式記録管理システム(BIS)の情報と照らし合わせて、撮影時刻に「右投げで守備についていたのはA選手とB選手」のように推定する。Face APIで判定できない写真でも選手名を絞り込める。Azure Functionsで作成した関数を柔軟に組み合わせられる「Durable Functions」を利用し、写真単位で分散処理。同時に処理する写真の数によらず、90%以上の認識率で2、3分程度で完了する。開発期間は「1年ほど」(富士フイルムソフトウエアの佐藤氏)という。

 今後はNPB CICおよびベースとなっているIMAGE WORKSのそれぞれで、笑顔や名シーンといったベストショットを自動判定する選定支援機能の強化を検討する。IMAGE WORKSは日本プロ野球以外の野球団体や他スポーツへの応用、動画対応を進めるという。