100人以上が手分けをして分析

 今回、日本代表選手とともにタグ付けなど分析作業を担ったのが日本代表アナライジングサポーターだ。2018年4月に募集し、1カ月ほどで全国のラクロス関係者(コーチ、選手など)27チームから98名がボランティアとして集まった。ラクロス男子日本代表ヘッドコーチ(HC)の岩本祐介氏は、「日本代表に協力するのは地方にいる選手にとってもいい機会になる」と語る。この98名が世界選手権でも活躍した。ここに選手27名が加わって、全員が8グループに分かれて分析を担当した。

サポーターがタグ付けをしている様子
サポーターがタグ付けをしている様子
(写真:ラクロス男子日本代表)
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 アナライジングサポーターは主に2つの仕事を担った。一つは、世界選手権前の6月内に上位3カ国(米国、カナダ、イラコイ1)を中心にキープレーヤーの特徴を把握したり、映像を収集したりした。

*1 ラクロスを生んだネイティヴ・インディアンのチーム。

選手を含むグループのメンバーはLINEでコミュニケーションを取る
選手を含むグループのメンバーはLINEでコミュニケーションを取る
図は、サポーターに対する選手からの労いのメッセージ(写真:ラクロス男子日本代表)
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 もう一つは、大会期間中に上位国を中心にSPLYZA Teamsを利用して試合映像のゲーム状況をシーン別にタグ付けし、日本代表選手やスタッフとともに対戦相手国を分析した。この分析を通じて、対戦相手国の各選手のシュート決定率、セーブ率といったデータや、ポイントになる映像をチェックすることが可能になった。例えば、「ゴールを9分割したときにシュートがどこに打たれたのか」「どの選手がフィールドのどこからどのコースにシュートを打ったのか」などをタグ付けした。

 アナライジングサポーターは、もちろん決戦の場に行くわけではない。日本全国に散らばっており、お互いに面識がない場合がほとんど。そこで、サポーター同士はLINEを通じてコミュニケーションを取った。

 各グループのリーダーがタグ付けの指示を出すと、同じ時間に2人がペアになり、1人がタグ付けをしてもう1人が正しいかをチェックして精度を高める体制を導入したという。タグ付けが終わると選手からLINEを通じて労いのメッセージが届けられ、それがまたサポーターのモーチベーションを高めたのだ。