段差がなく、雪の滑りを止めないパネル

 今回の新生のメガソーラーで、これまでと最も大きく異なるのは、太陽光パネルである。シャープ製を導入したことに変わりはないが、積雪地向けの新製品を採用した(図6)。

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図6●雪が滑り落ちやすい新パネルを採用
図6●雪が滑り落ちやすい新パネルを採用
これまでの他の発電所に比べると、発電量にも効果が表れているという(出所:上はハッピーサービス、下は日経BP)
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 ハッピーサービスの鶴見社長によると、これまでの同社の発電所では、冬季に太陽光パネル上に積雪すると、積もった雪が落ちないことも多かった。

 もちろん、積雪対策として、太陽光パネルの設置角を40度に高めたり、パネル下に落ちた雪の山が大きくなっても、パネル上まではつながらないように、パネル最低部の地面から高さを約150cmに上げるといった対策を施している。

 紋別市の積雪量である約120cmに対し、余分を十分に確保した高さとしている。

 こうした対策を打っても、一定以上の積雪時には、太陽光パネル上に積もった雪が落ちにくくなるという。パネルの外周を囲うアルミフレームが、カバーガラス上に段差を設けるように組まれているために、パネル低部でこの段差によって雪がパネル下に落ちるのを妨げられ、滑り止めのように作用するためである。

 対策として、アクリル系樹脂の部材を後から取り付け、パネル低部の段差の度合いを和らげる手法が、施工会社や部材メーカーから提案されている。

 ハッピーサービスでも、この提案を受けて魅力的に感じ、シャープに相談した。シャープからは、後付けのアクリル系樹脂部材が溶けたり劣化した際に、パネル上にベタベタと貼り付くなどの不具合の懸念を示されたことから、採用を断念した。

 その後、シャープは、この段差を最小化した雪国向けの太陽光パネルを製品化し、ハッピーサービスに提案した。北海道のメガソーラーでは、初の採用例ではないかとしている。