蓄電池併設型の風力発電も

 再エネなどのエネルギー施設を地域の観光資源にする取り組みとしては、経済産業省が進めている「次世代エネルギーパーク」事業がある。すでに全国64カ所が同パークとして認定されている。六ヶ所村もその1つだが、他に比べて大規模な再エネから原子力、石油備蓄基地など、その幅広さと規模で、群を抜いている。

 今回のモニターツアーでは、青森市を出発し、下北半島縦断道路・六ヶ所IC周辺に林立するウィンドファームを下車して見学した後、国家石油備蓄基地、核燃料再処理工場を車窓から見学し、六ヶ所原燃PRセンターを訪れた(図2)(図3)。

図2●六ヶ所IC近くの風力発電設備群
図2●六ヶ所IC近くの風力発電設備群
(出所:日経BP)
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図3●モニターツアーで風力発電設備を見学
図3●モニターツアーで風力発電設備を見学
(出所:日経BP)
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 その後、郷土料理による昼食の後、特産の長芋焼酎の醸造工場、そして、国内最大のメガソーラーである「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」を高台の展望施設から見学した。

 六ヶ所村はもともと風力発電のメッカとして知られてきた。日本風力開発による六ヶ所村風力発電所(1.5MW機・20基、1.425MW機・2基、合計32.85MW)と二又風力発電所(1.5MW機・34基、合計51MW)、エコ・パワーによるむつ小川原ウィンドファーム(1.5MW機・21基、合計31.5MW)などが、2008年までに稼働していた。

 このうち二又風力発電所には、風力発電による出力変動を緩和するため、大型の定置型蓄電池を併設している。1ユニット2MWのNAS(ナトリウム・硫黄)蓄電池が17ユニット設置されている。大型蓄電池を併設したウィンドファームは、世界でも先駆けになったという(図4)。

図4●二又風力開発蓄電池施設のNAS電池
図4●二又風力開発蓄電池施設のNAS電池
(出所:日経BP)
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 固定価格買取制度(FIT)の開始後、こうした風力設備に加え、日本有数の規模となるメガソーラーが加わった。ユーラスエナジーホールディングスによる「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」(太陽光パネル出力148MW)、双日による「上北六ヶ所太陽光発電所」(同71MW)などだ。ユーラス六ヶ所ソーラーパークは、現時点で稼働済みのメガソーラーとしては、国内最大規模になる。